サウス・ストリート・シーポート

サウス・ストリート・シーポート：歴史と文化が息づくニューヨークの港町

サウス・ストリート・シーポートは、ニューヨーク市マンハッタン区、イースト川に面した場所に位置する歴史地区です。かつては活気ある港湾エリアでしたが、現在は観光地として再開発され、多くの人々が訪れる人気スポットとなっています。

歴史

19世紀初頭、サウス・ストリート・シーポートはニューヨークの海上貿易の中心地として繁栄しました。フルトン魚市場をはじめ、多くの商館や倉庫が立ち並び、活気に満ちた雰囲気を醸し出していました。しかし、20世紀に入ると、港湾機能の衰退とともに、このエリアも徐々に寂れていきました。

1967年、ピーター・スタンフォードとノーマ・スタンフォード夫妻によってサウス・ストリート・シーポート博物館が設立されました。博物館は、この地域の歴史的建造物や船舶を保存し、教育的な歴史地区として再生させることを目指しました。1982年には、ジェームズ・ラウスによる再開発プロジェクトが始まり、観光地としての整備が進められました。

見どころ

サウス・ストリート・シーポートには、歴史的な建造物や船舶が数多く保存されており、当時の面影を偲ぶことができます。主な見どころは以下の通りです。

シャーマーホーン・ロウ: 19世紀初頭に建てられた商館群。当時の建築様式を今に伝える貴重な建造物です。
ピア17: イースト川に突き出した桟橋で、ショップやレストランが立ち並ぶ人気のスポット。ブルックリン橋や対岸の景色を一望できます。
サウス・ストリート・シーポート博物館: 19世紀のニューヨークの港湾の歴史を紹介する博物館。歴史的な船舶や展示物を見学できます。
タイタニック・メモリアル灯台: タイタニック号の犠牲者を追悼して建てられた灯台。シーポートの入り口に位置しています。

保有船舶

サウス・ストリート・シーポート博物館は、アメリカでも最大の歴史的船舶群を保有しています。その中でも特に有名なのは以下の船舶です。

Peking: 1911年建造の4檣バーク。
Wavertree: 1885年建造の貨物船で、現存する最古の錬鉄製船舶。
Pioneer: 1885年建造のスクーナー。
Lettie G. Howard: 1893年建造のスクーナー。
Ambrose: 1908年建造の灯台船。

現在

サウス・ストリート・シーポートは、現在も観光地として発展を続けています。近年では、ピア17の再開発が行われ、新しい商業施設やレストランがオープンしました。また、毎年夏にはシーポート・ミュージック・フェスティバルが開催され、多くの音楽ファンが集まります。

アクセス

サウス・ストリート・シーポートへのアクセスは、以下の通りです。

地下鉄: ニューヨーク市地下鉄フルトン・ストリート駅 (2 3 4 5 A C J Z系統) が最寄り駅です。
バス: ニューヨーク市バスM15系統が運行しています。
水上タクシー: 夏の金曜と週末・祝日には、ニューヨーク水上タクシーがシーポート直行便を運行しています。
* フェリー: NYウォーターウェイとSeaStreakのフェリーがウォール街のフェリー乗り場まで毎日運行しています。

まとめ

サウス・ストリート・シーポートは、ニューヨークの歴史と文化が息づく魅力的な場所です。歴史的な建造物や船舶を見学したり、ショッピングや食事を楽しんだり、美しい夜景を眺めたりと、様々な楽しみ方ができます。ニューヨークを訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

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