サノフィ

サノフィについて

サノフィ（Sanofi S.A.）は、フランス・パリを本拠地とする国際的な製薬およびバイオテクノロジー企業です。医薬品の中でも特に処方箋医薬品の販売において、サノフィは世界的に有数の規模を誇ります。サノフィの株式はユーロネクスト・パリをはじめ、フランクフルト証券取引所、ロンドン証券取引所、ニューヨーク証券取引所に上場しており、フランスの株式市場であるCAC 40の構成銘柄にもなっています。

事業内容と専門領域

サノフィは、スペシャルティケア領域において、希少疾患や希少血液疾患、オンコロジー（癌治療）、免疫に関連する疾患など、様々な医薬品の開発と提供に取り組んでいます。また、ワクチンや糖尿病、循環器疾患に関する製品の開発も行っています。コンシューマー・ヘルスケア部門では、2017年からエスエス製薬がサノフィ・ジャパングループの一員として活動を続けています。さらに、2019年には米国のバイオべラティブ社との統合を通じて、希少血液疾患向けの製品ラインを拡大しました。加えて、2022年2月にはコーポレートブランドとロゴが新たにデザインされ、企業イメージの刷新を図りました。

沿革

サノフィの歴史は1999年に始まります。この年にサノフィ社とサンテラボ社が合併し、パリに新たな企業が設立されました。サノフィ社はフランスのエネルギー企業トタルの子会社で、サンテラボ社は化粧品大手のロレアルの傘下にありました。
アベンティスという前の会社とは異なり、サノフィサンテラボは、医薬品の製造および販売に特化した企業です。2004年には、サノフィ・サンテラボ社がアベンティス社を吸収合併し、現在の名前で運営されています。その後も、2011年のジェンザイムの買収を皮切りに、各社の統合や買収を通じて事業の拡大を図ってきました。

最後の大きな買収としては、2021年にモノクローナル抗体の開発を行うKymab社を買収したことが挙げられます。サノフィは現在、複数の疾患領域に特化した製品群をそろえ、病気予防や治療に貢献し続けています。主な疾患領域としては、糖尿病、循環器疾患、オンコロジー、免疫、希少疾患、そしてワクチンの開発が重要なテーマとなっています。

日本法人

サノフィの日本法人はサノフィ株式会社で、東京オペラシティタワーに本社を構えています。サノフィの日本法人も独自の歴史を持っており、2006年の合併を経て「サノフィ・アベンティス株式会社」が発足、その後2012年に社名がサノフィ株式会社に変更されました。2013年にはワクチン部門を持つサノフィパスツールが合併し、さらなる事業の拡大を進めています。

最近の動きとしては、2023年に川越工場をアドラゴスファーマに譲渡したことが記録されています。サノフィは今後も多様な疾患に対する研究・開発を続け、地域社会の健康を支えていくことが期待されています。サノフィの取り組みは、Patient（患者）、People（人々）、Planet（地球）、Planet（社会）といった価値観を基盤に、医療の未来を描いています。

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