サブライムアンセム

サブライムアンセム：フィリーズレビュー優勝馬の軌跡

2019年1月26日、ノーザンファームで誕生した競走馬、サブライムアンセム。その名には「崇高、荘厳な聖歌」という意味が込められています。父は短距離界の王者として名を馳せたロードカナロア、母はオープン入りを果たしたパストフォリア。さらに母方の父には、天皇賞（秋）と有馬記念を連覇したシンボリクリスエスという、錚々たる血統を受け継いでいます。期待を背負い、2歳シーズンを迎えます。

2歳となった2021年、8月1日、新潟競馬場でのデビュー戦に臨みました。1番人気に支持されましたが、結果は4着。その後も未勝利戦を転戦するも、なかなか勝ち星に恵まれませんでした。複数の騎手が乗り替わり、2着という好成績を残すものの、勝利の女神は微笑みません。

転機が訪れたのは3歳（2022年）に入ってからです。2月5日、中京競馬場で行われた3歳未勝利戦。レースではハギノモーリスによる不利を受けながらも2位でゴール。しかし、審議の結果、ハギノモーリスが降着となり、サブライムアンセムが1着に繰り上がりました。念願の初勝利を手にしたのです。

続くフィリーズレビューでは、池添謙一騎手を迎え、大きな期待が寄せられました。レースでは後方から鋭く追い上げ、ナムラクレアとの接戦を制し、見事優勝。桜花賞への優先出走権を獲得しました。この勝利は、サブライムアンセムの潜在能力の高さを証明するものでした。

しかし、クラシック初戦となる桜花賞では、結果が出せませんでした。岩田望来騎手とのコンビで臨んだレースでは中団につけながらも、伸びを欠き9着に終わりました。

サブライムアンセムの血統背景は、その潜在能力の高さを示唆しています。祖母は京都牝馬ステークスを制したハッピーパス。叔父には札幌2歳ステークス、東京スポーツ杯2歳ステークスを制したコディーノ、叔母にはフローラステークス勝ち馬のチェッキーノと、活躍馬が数多くいます。さらに、三代母であるハッピートレイルズの産駒には、マイルCS勝ちのシンコウラブリイも含まれており、その血統の優秀さは疑う余地がありません。

フィリーズレビュー優勝という華々しい実績を残したサブライムアンセム。その後の活躍、そして今後のレース展開が注目されます。今後の成長と活躍に期待したい一頭です。 彼女の戦績は、netkeiba.comやJBISサーチで確認できます。

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