岩田望来

岩田望来：若き天才騎手の快進撃

2000年生まれの岩田望来騎手は、JRA（日本中央競馬会）所属の若手ながら、すでに輝かしい実績を残している。父はJRA騎手の岩田康誠という恵まれた環境で育ち、幼少期から競馬に親しみ、騎手を目指すようになった。豊富な乗馬経験を積み、競馬学校を経て2019年3月、藤原英昭厩舎からデビューを果たす。

デビュー当初は苦戦が続いたものの、36戦目にして初勝利を掴むと、徐々に頭角を現し始める。2019年5月には、園田競馬場で行われたJRA交流戦で父と親子ワンツーフィニッシュを達成。中央競馬だけでなく、父の古巣である園田競馬場での勝利は、大きな話題を呼んだ。

その後も着実に勝利数を伸ばし、2020年にはJRA通算100勝を達成。さらに2021年には通算200勝の大きな節目を迎える。2022年には、念願の重賞初制覇を京都牝馬ステークスでロータスランドに騎乗して成し遂げる。同年にはJBCレディスクラシックでもヴァレーデラルナとのコンビで勝利し、JpnI競走初制覇も成し遂げた。これは、父・康誠も過去に制覇したレースであり、親子制覇という快挙を達成したことは記憶に新しい。

2022年はさらに飛躍の年となり、JRA通算300勝を達成。そして、年間100勝の大台も突破。22歳6カ月という若さで達成した年間100勝は、武豊騎手に次ぐ史上2番目の早さだった。これらの功績は、彼の類まれな才能と努力の賜物と言えるだろう。

2023年5月にはフリーの騎手として新たなステージへ。同年8月にはワールドオールスタージョッキーズで初出場初優勝という快挙を達成。これも、父・康誠が過去に制覇している大会であり、父子制覇という偉業を成し遂げた。しかしながら、同年11月にはJBCレディスクラシックへの騎乗予定が直前の事故によりキャンセルとなり、騎乗停止処分を受けるという苦い経験も味わった。

2024年6月には、さらなる高みを目指し、フランスへ武者修行へと向かった。イギリスへの遠征を予定していたが、ビザ取得などの手続きの難しさからフランスへ変更。クリストファー・ヘッド厩舎とジャン＝クロード・ルジェ厩舎で研鑽を積む。渡仏後初騎乗となったサンマロ競馬場では、3着という結果に終わったが、その後見事初勝利を収めた。

岩田望来騎手の目標は、父・岩田康誠騎手。そして、日本だけでなく海外でも活躍し、世界中から認められるトップジョッキーになること。彼の今後の活躍に、多くの競馬ファンが注目している。

主な騎乗馬としては、ロータスランド（2022年京都牝馬ステークス）、ヴァレーデラルナ（2022年JBCレディスクラシック）、アスクワイルドモア（2022年京都新聞杯）、プリティーチャンス（2022年レディスプレリュード）、イルーシヴパンサー（2023年京都金杯）、ペルアア（2023年マリーンカップ）、ライオットガール（2023年レパードステークス、クイーン賞、2024年兵庫女王盃）、アスクワンタイム（2023年小倉2歳ステークス）、マスクトディーヴァ（2023年ローズステークス）、ハギノアレグリアス（2023年・2024年シリウスステークス）、コンクシェル（2024年中山牝馬ステークス）、コスタボニータ（2024年福島牝馬ステークス）、ヨーホーレイク（2024年鳴尾記念）など、数々の活躍馬に騎乗している。

彼の今後の活躍から目が離せない。

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