サマッカリヌプリ

サマッカリヌプリ（様狩山）

サマッカリヌプリは、北海道川上郡弟子屈町と網走郡津別町に跨る、標高974.3mの山です。山頂には二等三角点「様狩山」が設置されています。屈斜路湖を取り囲む屈斜路カルデラの中に位置し、その中でも藻琴山に次いで2番目に高い山として知られています。

名称の由来

山名はアイヌ語の「サマ・チ・カリ・ヌプリ（傍・我々・廻る・山）」に由来します。これは、「急な坂のために直接通ることができず、迂回せざるを得なかった場所にある山」という意味合いを持っています。

登山について

かつてサマッカリヌプリには明確な登山道が存在せず、深い笹薮に覆われていたため、登山は残雪期に限られていました。しかし、2024年10月に津別峠から美幌峠を経由して藻琴山までを結ぶ長距離自然歩道「屈斜路カルデラトレイル（KCT）」が開通したことで、サマッカリヌプリへのアクセスと登頂は以前に比べて非常に容易になりました。

屈斜路カルデラトレイルは、屈斜路湖周辺の豊かな自然を満喫できるコースとして期待されています。しかし、このトレイルは冬季期間中は閉鎖されるため、登山計画を立てる際には注意が必要です。

KCT（屈斜路カルデラトレイル）について

屈斜路カルデラトレイル（KCT）は、サマッカリヌプリの自然環境を保護しながら、より多くの人々がその美しさに触れられるように整備されたトレッキングコースです。トレイル沿いには、多様な動植物が生息しており、四季折々の風景を楽しむことができます。登山道は比較的整備されており、初心者から経験者まで幅広い層が楽しめるように設計されていますが、適切な装備と準備は必要です。特に天候の変化には注意し、事前に情報を収集することが重要です。

サマッカリヌプリ山頂からは、屈斜路湖をはじめとする周囲の山々の壮大な景色を一望できます。登山道中にも、様々な景観ポイントがあり、自然を満喫しながらのトレッキングを楽しむことができます。

もう一度検索