美幌峠

美幌北海道を代表する絶景パノラマ



雄大な自然が広がる北海道。その中でもひときわ美しい景勝地として名高いのが、美幌です。網走郡美幌町と川上郡弟子屈町の境に位置し、オホーツクと釧路の両総合振興局の境界でもあるこのは、国道243号が通る標高525メートルの地点にあります。大正9年(1920年)に開通した歴史ある道であり、阿寒摩周国立公園内に含まれています。

パノラマ絶景とアクセス



美幌最大の呼び物は、何と言ってもその壮大な眺望です。眼下には、東西29キロメートル、南北20キロメートルという広大な面積を誇る屈斜路湖が眼前に広がります。日本最大のカルデラ湖として知られる屈斜路湖の全景はもちろん、阿寒山系を含む雄大な景色を360度のパノラマで堪能できます。

美幌へは、国道243号を利用します。北側からは美幌町、南側からは弟子屈町へとアクセスできます。冬季閉鎖はありませんが、弟子屈側ではカーブが多く、天候によって道路状況が大きく変化するため、頂上から11.2キロメートル区間は特殊通行規制区間として交通規制が実施されています。安全な走行を心がけましょう。

スカイスポーツと道の駅



広大な屈斜路湖からの風を遮るものが少ない美幌は、スカイスポーツのメッカとしても知られています。パラグライダーハンググライダーを楽しむ人々も多く訪れます。大自然の中で空を舞う爽快感は、格別の体験となるでしょう。

の頂上部には、「道の駅ぐるっとパノラマ美幌」があります。地元産の食材を使った食事処では、あげいもクマザサを使ったメニューなど、ここでしか味わえない料理も楽しめます。お土産選びにも最適なスポットです。展望台からは、もちろん絶景を眺めることができます。

文化とイベント



美幌は、人々の心を捉える魅力的な場所として、多くの文化作品にも登場しています。美空ひばりの名曲「美幌」の歌碑が展望台に設置されているほか、NHK連続テレビ小説や中国映画『狙った恋の落とし方。』にも登場しています。

毎年5月には「美幌まつり」が開催され、交通安全祈願祭やアイヌの伝統的な民俗舞踊「カムイノミ」などが披露されます。地元住民との交流や、北海道の文化に触れる絶好の機会です。

参考文献



小川秀夫、栗栖国安、田宮徹 著、中村純一編 編『ニッポン絶景ロード100』枻出版社〈エイムック〉、2016年4月10日
佐々木節、石野哲也、伊藤もずく 著、松井謙介編 編『絶景ドライブ100選[新装版]』学研パブリッシング〈GAKKEN MOOK〉、2015年9月30日

まとめ



美幌は、絶景、スカイスポーツ、グルメ、文化、そして歴史が融合した、北海道を代表する魅力的な観光スポットです。雄大な自然と豊かな文化に触れ、忘れられない思い出を作りましょう。四季折々の表情を見せる美幌に、ぜひ足を運んでみてください。

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