サンアロマー

サンアロマー株式会社について

サンアロマー株式会社（英文名称：SunAllomer Ltd.）は、ポリプロピレン樹脂の製造・加工・販売を手がける化学メーカーです。レゾナックとENEOSの合弁企業として設立され、特に「サンアロマー」および「クオリア」の商標で知られる各種ポリプロピレン樹脂製品を提供しています。また、ライオンデルバセルのキャタロイ製品やPB-1製品も取り扱っています。

事業内容

サンアロマーはポリプロピレン樹脂に特化した製品ラインを持ち、様々な用途に対応した高品質なプラスチック材料を提供しています。これらの製品は自動車、家電、包装など幅広い産業で使用されています。持続可能性や環境への配慮をテーマに、代替素材やリサイクル技術の研究も進めています。

沿革

サンアロマーの歴史は1955年にさかのぼります。日本石油が全額出資する形で日本石油化学株式会社が設立され、石油化学事業へと進出しました。設立から数年後の1957年にはエチレン設備が完成し、川崎コンビナートが操業を開始しました。

1969年には昭和電工が大分コンビナートを完成させ、ポリプロピレン設備も稼働しました。その後、1989年に浮島ポリプロ株式会社の設備が完成し、さらなる事業拡大を図ります。1993年には昭和電工による気相法ポリプロピレン設備が竣工し、1995年には新会社日本ポリオレフィン株式会社が設立されました。

1996年にはMontellとの合弁会社Montell-JPO株式会社を設立し、自動車用途向けのポリプロピレン事業を譲渡しました。1999年にはモンテル・エスディーケー・サンライズ株式会社が設立され、ポリプロピレン事業はさらに拡充。2000年には韓国にポリミレイ社を設立し、国際展開も進めました。

2001年には社名がサンアロマー株式会社に変更され、2002年には日本石油化学からUPPの株式を譲り受けました。その後、2007年にUPPは解散し、事業がサンアロマーに引き継がれます。2016年にはライオンデルバセルグループが保有株式を別の投資会社に譲渡し、結果的に昭和電工が主導となる形で新たな体制に移行しました。

事業所

サンアロマーの本社は東京都品川区に位置し、国際的なビジネスへのアクセスが良好です。大阪市、名古屋市、川崎市、大分市に支店や工場を展開し、それぞれが特定の役割を担っています。研究開発本部も神奈川県川崎市に置かれ、新製品や技術の開発に貢献しています。

所在地一覧

• - 本社: 東京都品川区東品川 2-2-24
• - 大阪支店: 大阪府大阪市西区阿波座1-4-4
• - 名古屋支店: 愛知県名古屋市中村区名駅3-15-1
• - 川崎工場: 神奈川県川崎市川崎区千鳥町13-1
• - 大分工場: 大分県大分市大字中の洲2
• - 研究開発本部: 神奈川県川崎市川崎区夜光2-3-2

サンアロマーは、化学業界において長年にわたり確固たる地位を築いてきました。今後も持続可能な開発を目指し、新しい挑戦を続けています。

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