サンウエーブ工業

サンウエーブ工業株式会社：LIXILグループの一翼を担った歴史

概要

サンウエーブ工業株式会社は、システムキッチンやシステムバス、洗面化粧台などを製造していた企業です。LIXILグループの一員として、日本の住宅設備業界に大きく貢献しました。しかし、その歴史は順風満帆とは言い難く、会社更生法の申請を経て、LIXILへの吸収合併という形で終止符を打ちました。 本稿では、サンウエーブ工業株式会社の設立からLIXILへの吸収合併に至るまでの歴史、事業内容、そして関連会社などについて詳細に解説します。

設立からLIXILへの吸収合併まで

サンウエーブ工業株式会社のルーツは、昭和11年（1936年）に設立された中外精工株式会社と、昭和21年（1946年）に設立された菱和木工株式会社に遡ります。その後、両社は合併や商号変更を繰り返し、昭和29年（1954年）にサンウエーブ工業株式会社（初代）が誕生しました。

しかし、昭和39年（1964年）には会社更生法を申請する事態に陥り、アポロ工業株式会社による吸収合併を経て、サンウエーブ工業株式会社（2代目）として再出発を図ります。その後、順調に事業を拡大し、昭和50年（1975年）には東京と大阪で株式を店頭登録、平成2年（1990年）には東京証券取引所市場第二部に上場、さらに平成3年（1991年）には市場第一部に上場を果たしました。

平成21年（2009年）には住生活グループと資本業務提携を行い、平成22年（2010年）には住生活グループの完全子会社となりました。その後、平成23年（2011年）にはLIXIL（2代目）の生産子会社となり、開発・管理部門はLIXILに統合されました。そして、平成27年（2015年）4月1日、LIXILに吸収合併され、サンウエーブ工業株式会社は解散しました。 しかし、「サンウエーブ」ブランドはLIXILに引き継がれ、現在も多くの家庭で使われています。

事業内容と関連会社

サンウエーブ工業株式会社は、主にシステムキッチン、システムバス、洗面化粧台などの住宅設備機器の製造販売を行っていました。高品質な製品とデザイン性で高い評価を得ており、多くの住宅メーカーや工務店から採用されていました。

また、サンウエーブ工業株式会社には、サンウエーブリビングデザイン株式会社、株式会社沖縄サンウエーブ販売、サンウエーブ水戸株式会社、サンウエーブ可児株式会社など、複数の関連会社が存在していました。これらの会社は、サンウエーブ工業株式会社の製品販売やサービス提供などに携わっていました。


スポンサー番組

サンウエーブ工業株式会社は、数々のテレビ番組のスポンサーを務めていました。 有名なものとしては、フジテレビ系列の「サンウエーブ火曜劇場」や「FNNスーパータイム」、日本テレビ系列の「愛ラブ・リビング」、TBS系列の「旅・わくわく」などがあります。 これらの番組を通じて、広く一般消費者へのブランド認知度向上に貢献しました。

まとめ

サンウエーブ工業株式会社は、幾多の困難を乗り越えながら、日本の住宅設備業界に貢献した企業でした。LIXILへの吸収合併という結末を迎えたものの、その歴史と技術はLIXILブランドを通じて受け継がれ、現在も日本の住宅文化に貢献し続けています。 サンウエーブブランドの製品は、多くの家庭で長年にわたり愛用されており、その信頼性は揺るぎないものです。

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