サンタが泣いた日

シングル「サンタが泣いた日」詳細解説

1991年12月16日、角松敏生の19枚目のシングル「サンタが泣いた日」がリリースされました。このシングルは、同年に発売されたバラード・ベスト・アルバム『TEARS BALLAD』からのリカット作品です。アルバムに収録されているものと同じテイクを使用していますが、シングルバージョンではイントロのSEが約10秒短くなっている点が異なっています。その後、ベスト・アルバム『1988-1993』にも収録され、幅広いリスナーに親しまれる楽曲となりました。

特筆すべき点は、この楽曲が角松敏生にとって、自身以外が作曲した作品を初めて歌唱したシングルであるということです。作曲を手掛けたのは、浅野祥之氏。当時、角松敏生のレコーディングやツアーに参加していたほか、角松敏生がパーソナリティを務めていたFM番組『VOGUE'S BAR』のジングル制作も担当していた人物です。

カップリング曲には「DESIRE」が収録されています。この曲は、ライブ・アルバム『MORE DESIRE』に収録されていた楽曲で、『TEARS BALLAD』にはリテイクバージョンが収録されていました。シングルにも収録されているのは、この『TEARS BALLAD』に収録されたリテイクバージョンです。

ジャケットデザインにも注目すべき点があります。シングル「サンタが泣いた日」のジャケットは、表裏両面とも『TEARS BALLAD』の初回限定仕様に封入されていたポストカードと同じ写真が使われています。この統一感あるデザインも、このシングルの魅力の一つと言えるでしょう。

さらに、シングルには「サンタが泣いた日」のインストゥルメンタルバージョンも収録されており、楽曲の構成やアレンジをじっくりと味わうことができます。

収録曲

1. サンタが泣いた日
2. DESIRE
3. サンタが泣いた日 (Instrumental)

主なクレジット

サンタが泣いた日
VOCAL, COMPUTER PROGRAMMING, KEYBOARDS, BACKGROUND VOCAL：角松敏生
DRUMS：村上“PONTA”秀一
PERCUSSION：斉藤ノブ
BASS：青木智仁
FENDER RHODES：小林信吾
GUITAR & SOLO：浅野祥之

DESIRE
VOCAL, COMPUTER PROGRAMMING, KEYBOARDS, BACKGROUND VOCAL：角松敏生
DRUMS：村上 “PONTA” 秀一
BASS：青木智仁
PERCUSSION：斉藤ノブ
GUITAR：鈴木茂, 今剛
ACOUSTIC PIANO, FENDER RHODES：小林信吾
COMPUTER MANIPULATOR：久保幹一郎
STRINGS：加藤JOE GROUP

「サンタが泣いた日」は、角松敏生の音楽性と、豪華なミュージシャン陣の演奏が見事に融合した、聴き応えのあるシングルと言えるでしょう。バラード・ベスト・アルバムからのリカットという形ではあるものの、シングルとして新たな魅力を発揮した作品として、長く音楽ファンの記憶に刻まれる一枚となりました。また、ジャケット写真にもこだわりが見られ、細部まで丁寧に作られたシングルであることがうかがえます。楽曲そのものの魅力に加え、こうした細部にまで気を配った点が、このシングルの大きな魅力となっています。 様々な角度からこのシングルを分析することで、角松敏生というアーティストの魅力をより深く理解することができるでしょう。

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