サンティーノ・マレラ

サンティーノ・マレラのプロレスキャリア

サンティーノ・マレラ（本名：アンソニー・カレッリ）は、1974年にカナダのオンタリオ州ミシサガで生まれ、イタリア系のルーツを持つプロレスラーです。彼の特徴的なイタリア訛りでのマイクパフォーマンスは、観客を惹きつける要素の一つです。アメリカのプロレス界において、ユニークなキャラクターと華麗な技で人気を博しました。

プロレスデビューと早期の活躍

マレラは2004年にジョー・バスコというリングネームで格闘探偵団バトラーツに所属し、注目を集めました。2005年にはWWEの下部団体OVWに入団し、TV王座を獲得するなど、プロレス界での実力を示しました。2007年4月にはRAWの初のイタリア大会でウマガとのIC王座戦に挑み、ビンス・マクマホンの介入もあって見事に勝利し、IC王座を手に入れました。しかし、その後ウマガに奪われてしまい、一時はヒールキャラクターとしての活動にシフトしました。

ヒールキャラクターとしての活動

マレラのヒールターン後は、マリアとの関係を軸にしたストーリーが展開され、ロン・シモンズとの抗争やストーン・コールド・スティーブ・オースチンとの絡みでコミカルな要素を取り入れました。特に『RAW15周年記念大会』では、ロブ・ヴァン・ダムに瞬殺された瞬間が印象的でした。

2008年、彼はカリートとタッグを組むことになり、同年のロイヤルランブルに出場しました。また、WrestleManiaに向けてのストーリー展開では、マリアのPLAYBOYカバーへの反発から暴走する姿も見られました。

IC王座とその後の活動

2008年にはレッスルマニアでベス・フェニックスとタッグを組み、ミッキー・ジェームスとコフィ・キングストンのチームと対戦しました。この試合では、ベスのフォールによってマレラがIC王座を獲得しました。その後、マレラは自身のIC王座保持期間をアピールし続け、さまざまなパフォーマンスを披露しましたが、最終的にウィリアム・リーガルに敗れ、王座を失うことになりました。

タッグパートナーとの活動

2009年には、ザック・ライダーとタッグを組むことになり、さまざまなタイトル戦に挑戦しました。マレラはヒーローとして活動する一方、コミカルなキャラクターを演じ続けました。2011年にはロイヤルランブルに参加し、ビッグ・ショーらと共にザ・コアと抗争します。

現役引退とその後

2013年、マレラは首の負傷により一時欠場し、最終的には現役を引退する決断を下しました。しかし、その後も道場を設立し、若いプロレスラーたちの指導にあたるなど、プロレス界での活動は続いています。2014年に行われたイベントでは桜庭和志と対戦し、引退後もリングに再度上がる姿が見られました。

使用技

マレラは「コブラ」というフィニッシュ技で知られています。この技は、右手を蛇の頭の形にし、相手の額を突くものです。その他にも、ダイビング・ヘッド・バットやサンティーノ・スタナーなど多彩な技を持ち、そのスタイルは多くのファンに親しまれました。また、試合中にコブラを使う際には、観客の反応を楽しみつつ演出することが多く、エンターテイナーとしてのセンスも光りました。

最後に

サンティーノ・マレラのキャリアは、個性的なキャラクターとユーモアを交えた試合内容で彩られています。彼の試合は、プロレスの枠を超えた楽しさを提供し、多くのファンから愛されてきました。今後も彼の活躍に期待が寄せられています。

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