サンディ・ショー

サンディ・ショー（Sandie Shaw、1947年2月26日 - ）は、イングランド出身の歌手です。本名はサンドラ・アン・グッドリッチ。彼女は1960年代に「裸足の女王」として一世を風靡し、スウィンギング・ロンドンを象徴するアイコンの一人となりました。

ショーは、1964年にパイ・レコードと契約し、「As Long As You're Happy Baby」でデビューしました。当初は成功しませんでしたが、2枚目のシングル「恋のウェイト・リフティング ((There's) Always Something There To Remind Me)」が、アメリカとイギリスでヒットを記録し、一躍スターダムにのし上がりました。1967年には、ユーロビジョン・ソング・コンテストで「パリのあやつり人形 (Puppet On A String)」を歌い、見事優勝を果たし、ヨーロッパ全土でその名を知られるようになりました。

1964年から1994年にかけて、アメリカで3曲、イギリスで22曲がチャートインしました。特にイギリスでは、8曲がトップ10入りし、そのうち3曲は1位を獲得しています。クリス・アンドリュースは、彼女の初期のヒット曲の多くを手掛け、彼女の成功に大きく貢献しました。

17歳でリリースされたファースト・アルバムは、全英アルバムチャートで3位を記録する大ヒットとなり、彼女の代表作の一つとなっています。このアルバムには、「恋のウェイト・リフティング」などのヒット・シングルがボーナス・トラックとして収録されています。デビュー・アルバムと2枚目のアルバムは、現在デジタルリマスター盤で楽しむことができます。

ショーは学校卒業後、自動車会社でオペレーターとして働いていましたが、歌手になる夢を諦めませんでした。1964年、17歳の時にアダム・フェイスのコンサート後に行われたオーディションに合格し、歌手としてのキャリアをスタートさせました。アダム・フェイスのマネージャーであったイヴ・テイラーは、彼女に「サンディ・ショー」という芸名を与え、裸足で歌うことを勧めました。

デビュー後も、「ガール・ドント・カム」、「恋はノーストップ」、「ロング・リヴ・ラヴ」、「Message Understood」、「明日はお別れ」など、数々のヒット曲をリリースしました。しかし、1967年に「パリのあやつり人形」でユーロビジョン・ソング・コンテストで優勝してからは、新たな展開を見せます。その後も、「Tonight In Tokyo」、「You've Not Changed」、「Today」などのシングルをリリースし、人気を博しました。

結婚後も歌手活動を続けましたが、1970年代以降は子育てに専念し、表舞台から遠ざかりました。しかし、1980年代には活動を再開し、アルバムをリリースするなど、マイペースな活動を続けています。1984年には、彼女のファンであったモリッシーが在籍するザ・スミスの「Hand In Glove」をカバーし、再び注目を集めました。

サンディ・ショーは、その独特の歌声とファッションセンスで、1960年代の音楽シーンを彩った重要なアーティストの一人です。彼女の音楽は、今もなお多くの人々に愛され続けています。

ディスコグラフィ
『サンディ』 - Sandie (1965年)
『ミー』 - Me (1965年)
『パペット・オン・ア・ストリング』 - Puppet On A String (1967年)
Love Me, Please Love Me (1967年)
The Sandie Shaw Supplement (1968年)
Reviewing the Situation (1969年)
Choose Life (1983年)
『ハロー・エンゼル』 - Hello Angel (1988年)

もう一度検索