サンドラ・パーマー

サンドラ・パーマー

サンドラ・パーマー（1943年3月10日生まれ）は、アメリカ合衆国テキサス州フォートワース出身の女子プロゴルファーです。LPGAツアーを舞台に長年活躍し、顕著な成績を残した選手です。その功績が評価され、2023年に世界ゴルフ殿堂への選出が発表され、2024年に正式に殿堂入りします。

プロキャリアの軌跡

パーマーがゴルフを始めたのは13歳の頃です。北テキサス大学へ進学し、アマチュア時代には1963年のテキサス州アマチュア選手権で優勝。学生時代のホームカミングクイーンとしても知られており、早くからその存在感を示した選手でした。

1964年にプロへ転向し、LPGAツアーでのキャリアをスタートさせました。プロフェッショナルとして、パーマーはLPGAツアー公式戦で通算19回の優勝を積み重ねました。これには、彼女のキャリアにおける重要な節目であるメジャートーナメントでの2勝が含まれます。1972年にタイトルホルダーズ選手権で初めて優勝し、1975年には女子ゴルファーにとって最高の栄誉の一つである全米女子オープンを制しました。

特に1975年はパーマーにとってキャリアの頂点と言えるシーズンでした。全米女子オープンを含む年間複数優勝に加え、年間獲得賞金ランキングでトップとなり、賞金女王を獲得。さらにLPGAプレイヤー・オブ・ザ・イヤーも受賞し、女子ゴルフ界の頂点に立ちました。彼女の安定感も際立っており、1968年から1977年までの10年間、年間賞金ランキングで一度もトップ10を下回ったことはありません。これは、長期間にわたりトップレベルを維持した記録です。

LPGAツアーの他、シニア大会を含む優勝は以下の通りです。

LPGAツアー優勝 (通算19勝)

1971年：シーリーLPGAクラシックなど 2勝
1972年：タイトルホルダーズ選手権 1勝
1973年：ポンパノビーチ・クラシックを含む 4勝
1974年：バーディンズ・インビテーショナルを含む 2勝
1975年：全米女子オープン、コルゲート・ダイナ・ショア・ウィナーズ・サークル 2勝
1976年：ジェリー・ルイス・マスキュラー・ジストロフィー・クラシックを含む 3勝
1977年：キャスリン・クロスビー/ホンダ・シビック・クラシックを含む 2勝
1981年：ディアクリーク・ワールプール選手権 1勝
1982年：ボストン・ファイブ・クラシック 1勝
1986年：メイフラワー・クラシック 1勝

LPGAツアー以外の優勝

1970年：東海クラシック
1972年：アンジェロズ・フォアボール・チャンピオンシップ（ジェーン・ブラロックとペア）
1973年：アンジェロズ・フォアボール・チャンピオンシップ（ジェーン・ブラロックとペア）、テレビ静岡セントラルレディス
1991年〜1995年：センテル・シニア・チャレンジ、スプリント・シニア・チャレンジで計5勝

サンドラ・パーマーは1997年にLPGAツアーでの現役生活から退きました。彼女が女子ゴルフ界に残した功績は計り知れません。長年の献身と輝かしい実績は、2023年の世界ゴルフ殿堂入りという形で結びつきました。2024年の正式な殿堂入り式典は、彼女のゴルフ史にその名を刻むものとなるでしょう。

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