サンパウロ証券・商品・先物取引所

サンパウロ証券・商品・先物取引所（BM&F Bovespa）

サンパウロ証券・商品・先物取引所（BM&F Bovespa）は、ブラジルで最大の証券取引所であり、サンパウロ市に位置しています。この取引所は、ブラジル国内のみならず、ラテンアメリカ全体においても取引量ではトップを誇ります。また、南北アメリカに目を向けると、ニューヨーク証券取引所、NASDAQ、トロント証券取引所に次いで第4位の位置にあり、世界全体でも時価総額では約13位と評価されています。

歴史と背景

BM&F Bovespaのルーツは1890年にまでさかのぼりますが、当初の取引所は短命に終わり、その後、1995年に再興した利用者のための取引所が設立されました。1967年にBOVESPAという名前が登場し、1970年からは取引の電子化も始まりました。1986年には商品および先物取引を専門とするBM&Fが創立され、2007年には両者が新規に株式を公開しました。これにより、2008年には合併が成立し、BM&F Bovespaとして新たなスタートを切りました。

主要な取引と証券

BM&F Bovespaにおいては、取引時間が現地時間で午前9時45分から10時までプレマーケティングが行われ、その後、午前10時から午後5時まで本取引が行われます。また、17時から19時までの間にはアフターマーケットが設定されています。取引は平日のみであり、休場の日は事前に告知されています。

BM&F Bovespaでは、様々な株価指数が運営されています。例えば、最も注目される指数の一つがIBOVESPAであり、これはブラジルの主要企業約60社で構成されています。また、時価総額上位50銘柄によって成り立つIBrX-50や、100銘柄を対象にしたIBrXなどもあります。 さらに、社会的責任投資を重視したISEや、主要通信株や電力株、産業株、不動産株などをそれぞれ対象とした各種指数も存在しています。

BM&F Bovespaの過去の取引の中で、2008年5月20日に記録された73,516ポイントが最高値となっており、その際の取引量は42億ドルに達しました。このように、BM&F Bovespaは常に活発な取引が行われ、投資家たちにとって重要な存在として認識されています。

略語と用語

BM&Fは「Bolsa de Mercadorias e Futuros」の略称であり、Bovespaは「Bolsa de Valores de São Paulo」を指します。これらはそれぞれの取引所の母体を示しており、合併後の名称であるBM&F Bovespaは、ブラジルの証券市場の中心的な役割を果たしています。これからもBM&F Bovespaはブラジル経済の成長を支える重要なプラットフォームとしての地位を確立していくことでしょう。

もう一度検索