サンライズノヴァ

サンライズノヴァ：ダートの貴公子、輝ける競走生活

サンライズノヴァ（Sunrise Nova）は、2014年4月9日生まれの競走馬。持ち前の瞬発力と末脚を武器に、ダート界で数々の栄光を掴んだ名馬として知られています。その馬名の由来は、冠名「サンライズ」と「新星」を組み合わせたもの。まさに、ダート界に新たな星として輝きを放った競走馬と言えるでしょう。

2歳時(2016年)
デビュー戦となった東京競馬場での新馬戦は、スタートで出遅れながらも持ち前の脚力で先行馬を差し切り見事勝利。その後、樅の木賞では惜しくも3着に終わりましたが、高い潜在能力を窺わせる走りを見せました。

3歳時(2017年)
500万下競走を勝利で飾ると、初の重賞挑戦となるユニコーンステークスでは、2番人気に応え2着に4馬身差をつける圧勝劇を演じ、重賞初制覇を達成しました。続くジャパンダートダービーでは6着と結果を残せませんでしたが、この年はグリーンチャンネルカップも制覇し、才能の高さを証明しました。武蔵野ステークスでは12着と大きく出遅れましたが、その後の活躍への伏線ともなったと言えるでしょう。

4歳時(2018年)
根岸ステークスではノンコノユメに惜しくもハナ差で敗れ2着。フェブラリーステークスでは4着と好走するも、その後は東京競馬場の短距離戦で2度の2着に終わります。しかし、アハルテケステークスで勝利を収めると、グリーンチャンネルカップと武蔵野ステークスを連勝。特に武蔵野ステークスでは最後方から鋭い末脚を繰り出し、重賞2勝目を飾りました。この5戦では全てメンバー中最速の上がり3ハロンを記録するなど、東京競馬場での圧倒的な強さを示しました。チャンピオンズカップでは6着に終わりましたが、東京競馬場以外の舞台での課題も見えてきました。

5歳時(2019年)
根岸ステークスでは8着と大敗するも、マイルチャンピオンシップ南部杯では圧倒的な1番人気に応え、JpnI初制覇を達成。鞍上には金沢所属の吉原寛人を迎え、新たなパートナーシップで勝利をつかみました。続く武蔵野ステークスでは斤量の影響もあり5着と結果を残せず、この年を終えました。

6歳時(2020年)
フェブラリーステークスで3着と馬券圏内に入り、プロキオンステークスではトップハンデの59kgを背負いながら優勝。上がり3ハロン34秒4という驚異的な末脚で、ダート重賞勝ち馬歴代4位タイという記録を打ち立てました。マイルチャンピオンシップ南部杯では4着、武蔵野ステークスでは2勝目を飾るなど、晩年まで高い競走能力を維持していました。

7歳時(2021年)以降
7歳以降はフェブラリーステークス、かしわ記念、マイルチャンピオンシップ南部杯などで上位入賞は逃しましたが、JBCスプリントで2着、チャンピオンズカップで5着と健闘を見せました。8歳シーズンをもって競走馬登録を抹消、種牡馬として新たな道を歩み始めました。

血統背景
サンライズノヴァの祖母はフラワーカップを制したリアルサファイヤ。その血統背景には、フェブラリーステークス優勝馬サンライズバッカスや、ダート重賞4勝馬マコトスパルビエロといった名馬が名を連ねています。

総括
サンライズノヴァは、ダート短距離からマイル戦まで幅広い距離に対応し、数々の重賞タイトルを獲得した名馬です。持ち前の末脚と、東京競馬場での圧倒的な強さは、多くのファンを魅了しました。その活躍は、ダート界の歴史に長く刻まれることでしょう。

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