サンライト号

サンライト号：長崎と大分を結ぶ高速バス路線

概要

サンライト号は、長崎県長崎市と大分県別府市・大分市を結ぶ高速バス路線です。大分自動車道の全線開通を機に運行開始されました。以前は、長崎と大分間は熊本を経由し、一般道とフェリーを利用する九州横断バスが運行されていましたが、サンライト号の開通等により、その運行規模は縮小され、現在は直通便は設定されていません。

4社（長崎県交通局、長崎自動車、大分交通、大分バス）が共同運行しており、運行開始当初は7社が参画していましたが、その後、一部事業者は撤退しています。かつては、停車駅数の異なる3系統（スーパーノンストップ便、ノンストップ便、各停便）がありましたが、2015年のダイヤ改正で全便の停車駅が統一されました。この改正では停車駅数が大幅に削減されましたが、ノンストップ便よりは停車駅数が増加しています。

各社の待機・休憩・整備拠点は、それぞれの営業エリアにあります。例えば、長崎側の事業者は大分市内の各社営業所を使用し、大分側の事業者は長崎市内の各社拠点を使用しています。窓口業務は、一部事業者では対応していない場合があります。座席は予約指定制です。

歴史

1993年8月1日: 長崎 - 別府・大分線としてサンライト号が開設。
1995年3月11日: 大分自動車道日田IC - 玖珠IC間開通に伴い、経路変更とダイヤ改正を実施。
1996年3月29日: 大分自動車道玖珠IC - 湯布院IC間開通に伴い、経路変更とダイヤ改正を実施。
2015年7月1日: ダイヤ改正により運行内容を大幅に変更。便数を減らし、停車駅を統合。一部事業者が運行から撤退。
2016年4月23日: 熊本地震の影響で運休した後、迂回運行で再開。
2019年4月1日: 大分市の停留所名を「大分（中央通り）」に統一。
2020年4月1日: 途中休憩場所を変更し、所要時間が延長。
2020年4月25日 - 5月31日: 新型コロナウイルスの影響で全便運休。その後、段階的に運行を再開。
2021年3月8日: 通常ダイヤでの運行を再開。
2021年4月1日: ダイヤ改正により便数を減らし、停車駅を変更。

運行経路と停車停留所

運行経路は、長崎駅前（交通会館）から大分新川まで。途中、主要なインターチェンジや高速バス停に停車します。全便停車の停留所は、長崎駅前、昭和町、諫早IC、大村IC、松原、高速甘木、高速日田、玖珠IC、湯布院IC、日出JCT、別府IC、鉄輪口、別府北浜、大分（中央通り）、大分新川です。ただし、長崎駅前 - 松原間および鉄輪口 - 大分新川間は相互利用が不可です。

運行会社と車両

サンライト号は、長崎県交通局、長崎自動車、大分交通、大分バスの4社が共同運行しています。各社はそれぞれ、三菱ふそう エアロエース、いすゞ ガーラ、日野 セレガなどの車両を使用しています。座席数は、事業者によって異なり、3列独立シートまたは4列シートとなっています。また、トイレや毛布などの設備も備えられています。1日4往復運行され、午前と午後の便は、出発地側の運行会社と反対方向側の運行会社が担当しています。

その他

大分バスの「大分（中央通り）」停留所は、以前は「大分バス本社前」という名称でした。また、長崎自動車は窓口業務を行っておらず、予約は他の事業者の窓口を利用する必要があります。スーパーノンストップ便やノンストップ便は廃止されています。湯布院IC - 別府IC間は、霧による通行止めになることが多く、迂回運行となる場合があります。

まとめ

サンライト号は、長崎と大分を結ぶ重要な高速バス路線です。歴史、運行状況、車両、設備など、多角的な視点から解説することで、読者の理解を深めることを目指しました。今後のダイヤ改正や運行状況などにも注目が必要です。

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