サンリオアニメフェスティバル
サンリオアニメフェスティバル
サンリオアニメフェスティバルとは、1989年から1991年、さらに1996年にかけて、サンリオが製作した子供向けのアニメーション映画を同時に上映した特別なイベントです。このフェスティバルでは、サンリオの人気キャラクターがさまざまな童話の主人公として活躍する作品が紹介され、観客を楽しませてきました。観客のイメージを守るために、ストーリーには一部脚色が施されることもありました。
各年の上映作品は、サンリオキャラクターたちが異なる物語を演じる形式で構成されていましたが、特に第4回を除く各回では、タキシードサムのサムと、その友であるチップが案内役として登場しました。また、オープニングの映像にはハローキティをはじめとする多くのサンリオキャラクターが顔を揃え、観客を魅了しました。
開催の背景
サンリオは1975年から映画製作に乗り出し、これまでに24本の映画を公開してきましたが、赤字が続いていました。1989年の時点で、サンリオは映画事業から一時撤退しましたが、ドラえもん映画の成功を受けて再びアニメ映画市場に注目し、新作映画の製作に踏み切りました。
さらに、このアニメフェスティバルの目的には、多摩サンリオコミュニケーションワールド（のちのサンリオピューロランド）などの宣伝も含まれていました。この作品群は、サンリオキャラクターが初めて劇場映画で主役を務める作品でもあり、作品全体で1億7000万円の制作費がかけられ、約50万人もの観客が映画館に足を運びました。
各回の上映作品
第1回（1989年）
1989年7月22日、全国58館で公開された第1回目の作品は、次の3本です：
この回では、サンリオのキャラクターたちが名作童話にちりばめられた新しい魅力を引き出しました。
第2回（1990年）
1990年7月21日に公開された第2回目では、以下の作品が上映されました：
この年の作品はより数多くのキャラクターが新たな冒険を繰り広げました。
第3回（1991年）
1991年7月20日には、3作が劇場に登場しました。
第3回は配給収入が3億円を超えるヒットを記録しました。
第4回（1996年）
1996年1月13日に公開された第4回は、4年半ぶりの劇場公開で、過去の作品との違いとして完全オリジナルストーリーが採用されました。この回の主な作品は次の通りです：
このように、サンリオアニメフェスティバルは、サンリオのキャラクターたちの魅力を引き出し、世代を超えて愛されるイベントとなりました。映画事業は1991年に一時終了しましたが、サンリオはその後もOVAなどを通じて、新しい世界名作映画館シリーズを展開し、ファンの期待に応えていきました。
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