サンリフォーム

株式会社サンリフォーム

株式会社サンリフォーム（英称: SUNREFORM Co.,Ltd.）は、愛知県稲沢市に本社を構えるサービス提供企業です。流通大手であるパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス（PPIH）のグループに属し、主にユニーが運営するショッピングセンター内に店舗を展開しています。顧客からの依頼に応じて、商品の修理や加工といった付帯サービスを提供することを主な事業としています。

設立と沿革

同社のルーツは、1984年3月にユニー株式会社が社内事業として開始した衣料品のリフォームサービスにあります。同年10月には、ユニー一宮店（現在のテラスウォーク一宮）内にリフォームの1号店となる「ドクターリフォーム」（後にサンリフォームへ改称）がオープンしました。翌1985年2月には、ユニー社内にリフォーム事業部が正式に発足します。

事業の多角化は続き、1989年10月にはリペア事業を開始し、アピタ豊明店（当時）に靴や鞄の修理、合鍵製作などを手掛ける1号店「サンリペア」を出店しました。そして、1992年12月には、ユニーから衣料リフォーム事業部が独立する形で、株式会社サンリフォームが設立されました。

その後もサービス領域を広げ、1996年2月には写真関連のフォト事業を開始し、「サンフォート21」の1号店をユーストア東刈谷店に出店しました。1998年1月には、証明写真ボックス「サンショット」の設置も開始しています。2000年8月には、本社機能を名古屋市東区から現在の愛知県稲沢市へ移転しました。

新たな事業への挑戦は続き、2003年2月にはクリーニング事業を開始し、「サンクリーニング」の1号店を出店。2009年3月からはカルチャー事業として「パソコン教室」を、2010年4月からはタニタフィッツミーと提携した「30分フィットネス」を展開しました。さらに2012年5月には家事代行事業「家事タスカル」も開始しましたが、これらの新規事業の一部は後に中止や撤退となりました。2018年9月には名古屋市北区に研修店を設置するとともに、フォト事業およびカルチャー事業から撤退しています。

経営体制の変更として、2020年7月には、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス傘下である日本商業施設株式会社の子会社となり、PPIHグループの一員として位置づけられています。

事業内容

現在の主な事業は以下の二つです。

リフォーム事業: 衣類のサイズ直し、破れ・ほつれの修繕、かけつぎといった洋服のリフォーム全般を提供しています。商業施設内の立地を活かし、買い物のついでに気軽に利用できるサービスとして展開しています。
リペア事業: 靴や鞄の修理、合鍵製作、表札製作などを行っています。こちらも生活関連の「困った」に応えるサービスとして、リフォーム事業と並ぶ柱となっています。

過去には、前述のようにクリーニングの取次ぎ、ミニメイド・サービスや長谷川興産などと提携した家事代行・ハウスクリーニング、DPEや証明写真を提供するフォト事業、パソコン教室やフィットネスといったカルチャー事業も手掛けていましたが、現在はこれらの事業からは撤退しています。

店舗展開

同社の店舗は、設立の経緯から主にユニーが運営するアピタやピアゴといった商業施設内に設置されています。しかし、ユニーグループ以外のショッピングセンターにも一部出店しており、事業エリアを広げています。店舗ブランドとしては、洋服リフォームの「サンリフォーム」、靴鞄修理や合鍵製作などの「サンリペア」が主力です。

参考として、2015年7月時点では、合計198店舗を展開していました。内訳はサンリフォームが72店、サンリペアが61店、サンフォート21（フォト事業）が32店、カルチャー事業の教室が7教室でした。ただし、フォト事業やカルチャー事業は2018年に撤退しているため、現在の店舗構成は異なります。

株式会社サンリフォームは、商業施設を訪れる人々の日常的なニーズに応える修理・加工サービスを通じて、地域社会の暮らしを支える役割を担っています。特にPPIHグループ傘下となった現在、グループ内の多様な商業施設ネットワークにおけるサービス提供の重要性が増しています。

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