サン＝ミッシェル＝ノートルダム駅

サン＝ミッシェル＝ノートルダム駅

サン＝ミッシェル＝ノートルダム駅は、フランスの首都パリに位置し、RER B線とC線が通る駅です。駅はパリの5区に属し、一部の出口はシテ島や6区にも広がっています。この駅は、パリ交通公団（RATP）がB線を、フランス国鉄（SNCF）がC線を管理しています。

駅名は、近くにあるサン＝ミッシェル橋、サン＝ミッシェル広場、そして歴史的なノートルダム大聖堂に由来しています。また、メトロ4号線のサン＝ミッシェル駅や10号線のクリュニー＝ラ・ソルボンヌ駅との乗換も便利です。

歴史

サン＝ミッシェル＝ノートルダム駅のC線は、1900年の万国博覧会に合わせて開業しました。当初の駅名はポン・サン＝ミッシェルであり、フランス国鉄の管理下に入ったのは1938年からでした。その後、1979年にはRERのC線が開通し、駅の整備が行われました。

B線の駅は、1971年の計画変更により、リュクサンブール駅とサン＝ミッシェルの接続駅として開設されることが決まったものの、開業は1988年となりました。さらには、第二次世界大戦後に営業を再開したクリュニー＝ラ・ソルボンヌ駅とB線との連携も強化されました。

近年では、1995年に発生したテロ事件が大きな影響を与えました。この事件で、駅周辺で多くの人が犠牲となり、その記憶を忘れないようにと慰霊碑が設けられています。また、C線プラットフォームは2022年に改装工事を行い、2023年4月に営業を再開しました。

駅構造

B線

B線の駅はC線駅よりも深い場所に位置し、北側はセーヌ川の分流とシテ島の地下にあります。B線のホームは、単式ホームの形を取り、ホーム間の連絡通路によってつながれています。交通の便を考慮し、階段やエスカレーターが設置されており、周辺へのアクセスがスムーズです。特に、シテ島のオテル・デュー・ド・パリ前やメトロ10号線の接続も可能です。

C線

C線の駅は、サン・ミシェル河岸の地下にあり、セーヌ川と平行に走る2面2線の相対式ホームを持っています。各ホームの入口は駅の東端と西端にそれぞれあり、広場や書店街の近くに出ることができます。また、メトロ4号線との接続も便利です。

利用状況

2015年のデータによると、RER B線の年間乗客数は約780万人、RER C線の年間乗客数は3200万人を超えており、利用者が多いことが分かります。これらの数字は、この駅がいかに重要な交通の要所であるかを示しています。

駅周辺の情報

サン＝ミッシェル＝ノートルダム駅の周辺は、セーヌ川の美しい景観が広がっており、世界遺産にも登録されています。駅近くのサン＝ミッシェル広場には噴水とミカエル像があり、書店やレストランも多く、観光名所です。クリュニーの中世博物館や、有名なノートルダム大聖堂、サント＝シャペルなどもすぐそばにあります。そのため、観光客だけでなく、地元の人々にとっても重要な場所となっています。

隣接駅

• - RER B線：シャトレ-レ・アル駅 - サン＝ミッシェル＝ノートルダム駅 - リュクサンブール駅
• - RER C線：ミュゼ・ドルセー駅 - サン＝ミッシェル＝ノートルダム駅 - オステルリッツ駅

サン＝ミッシェル＝ノートルダム駅は、パリの交通網の重要な一部を担っており、観光客や地元の人々にとって欠かせない存在です。

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