サーハーキュリーズ

サーハーキュリーズ（Sir Hercules、1826年 - 1855年）は、19世紀前半に活躍したアイルランドの競走馬であり、種牡馬としても名を馳せました。アイルランド競馬黎明期を彩った名馬として知られています。

競走成績

2歳時にはアイルランドで4戦無敗という輝かしい成績を収めました。3歳になるとイギリスに渡り、クラレットステークスで勝利を飾ります。さらに、セントレジャーステークスでは3着に入り、その実力を示しました。

種牡馬としての活躍

引退後は種牡馬として、アイルランドのブラウンズタウン牧場を皮切りに、アイルランドとイギリス各地を転々としました。その間、数々の名馬を輩出しています。

バードキャッチャー：アイルランドの歴史的名馬となり、孫のストックウェルを通じて、現代のファラリス系、オーム系、ブランドフォード系などの祖となりました。
フォアバラー：セントレジャーステークスを制覇。産駒のリーミントンはアメリカ合衆国で種牡馬として成功を収めました。
アーサー：障害競走の名種牡馬として名を残しました。
コロネーション：エプソムダービーを制しました。
ザ・コルセア：2000ギニーで勝利しました。
クルースキーン：ロシア皇太子ハンデキャップを制しました。

後世への影響

サーハーキュリーズが後世に与えた影響は多岐にわたります。特に、バードキャッチャーを通じてストックウェルに繋がった血統は、現代競馬においても重要な役割を果たしています。また、サーハーキュリーズ自身が持っていた青毛に白い斑点は、産駒のバードキャッチャーを通じて「ベンドア斑点（バードキャッチャー斑点）」として後世に伝えられました。この斑点は、特定の系統に現れる特徴的なものとして知られています。

サーハーキュリーズは、競走馬としてだけでなく、種牡馬としても卓越した能力を発揮し、19世紀の競馬界に大きな足跡を残しました。その血統は現代にも受け継がれ、競馬の歴史に名を刻む名馬として、語り継がれています。

外部リンク

netkeiba
JBISサーチ

もう一度検索