ザック・ショート

ザカリー・ライアン・ショート：MLBを渡り歩く内野手の軌跡

ザカリー・ライアン・ショート（Zachary Ryan Short）は、1995年5月29日、アメリカ合衆国ニューヨーク州アルスター郡キングストン出身のプロ野球選手です。右投右打の内野手として、MLBの舞台で活躍してきました。現在はヒューストン・アストロズの傘下でプレーしています。

プロ入りからカブス傘下時代

2016年のMLBドラフトで、シカゴ・カブスから17巡目（全体524位）で指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。ルーキー級のアリゾナリーグ・カブスとA-級のユージーン・エメラルズで経験を積み、プロ1年目から53試合に出場。打率.257、1本塁打、31打点、15盗塁を記録し、将来への期待を抱かせました。

2017年には、A級のサウスベンド・カブスとA+級のマートルビーチ・ペリカンズでプレー。合計131試合に出場し、打率.250、13本塁打、47打点、18盗塁と、着実に成長の跡を示しました。

2018年はAA級のテネシー・スモーキーズに昇格。124試合に出場し、打率.227ながらも、17本塁打、59打点を記録。長打力をアピールしました。

2019年は、ルーキー級、AA級、AAA級と、様々なレベルでプレー。合計63試合に出場し、打率.235、6本塁打、25打点を記録しました。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、メサ・ソーラーソックスに所属。シーズン後には、ルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐため、カブスの40人枠入りを果たしました。

タイガース時代

2020年8月31日、キャメロン・メイビンとのトレードで、デトロイト・タイガースへ移籍。しかし、この年はCOVID-19の影響でマイナーリーグの試合が開催されず、実戦でのプレー機会はありませんでした。

2021年4月21日、ついにメジャー初昇格。同日のピッツバーグ・パイレーツ戦に「8番・三塁手」として先発出場し、メジャーデビューを飾りました。この年は61試合に出場し、打率.141ながらも、6本塁打、20打点、19盗塁を記録。持ち前の俊足とパンチ力を発揮しました。

2022年は、シーズンの大半をAAA級のトレド・マッドヘンズで過ごし、メジャーでの出場は6試合に留まりました。

2023年は112試合に出場し、打率.204、7本塁打、33打点を記録。出場機会を増やし、チームに貢献しました。

メッツ、レッドソックス、ブレーブス時代

2023年11月6日、ウェイバー公示を経てニューヨーク・メッツへ移籍。

2024年4月26日にDFAとなると、5月1日に金銭トレードでボストン・レッドソックスへ移籍。しかし、レッドソックスでは2試合に出場した後、5月8日に再びDFAとなりました。

翌日の5月9日には、金銭トレードでアトランタ・ブレーブスへ移籍。ブレーブスでは7月24日までの30試合に出場し、打率.148、5打点を記録。7月25日にDFAとなり、2日後にAAA級グウィネット・ストライパーズに降格。この年、3球団合計で42試合に出場し、打率.129、9安打、5打点という成績でした。オフにはFAとなっています。

アストロズ傘下時代

2025年1月7日、ヒューストン・アストロズとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになりました。現在はAAA級のシュガーランド・スペースカウボーイズに所属し、メジャー復帰を目指しています。

ザカリー・ライアン・ショートは、そのキャリアを通じて、様々なチームでプレーし、多くの経験を積んできました。持ち前の才能と努力で、再びMLBの舞台で輝きを放つことができるのか、今後の活躍に注目が集まります。

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