ザン・タバック

ジャン・タバック（Žan Tabak）は、1970年生まれ、クロアチアのスプリト出身の元バスケットボール選手です。主にセンターとして活躍し、その長身213cmを活かしてNBAやヨーロッパのプロバスケットボールリーグでプレーしました。

選手経歴

タバックは、1987年から1991年までの4年間、ユーゴスラビアでキャリアをスタートさせました。その後、1991年のNBAドラフトでヒューストン・ロケッツから全体51位で指名を受けましたが、当初はヨーロッパに留まり、クロアチアやイタリアのチームでプレーしました。

1994年、タバックはロケッツと契約し、念願のNBA入りを果たします。しかし、当時ロケッツにはアキーム・オラジュワンという絶対的なセンターがいたため、出場機会は限られていました。それでも、タバックはプレイオフのロスターに名を連ね、チームの一員としてNBAチャンピオンリングを獲得しました。

1995年、タバックはエクスパンションドラフトでトロント・ラプターズに移籍しました。ラプターズでは、その得点能力も発揮しましたが、左足や右手の故障に悩まされ、出場機会は安定しませんでした。1998年2月には、ケニー・アンダーソンらとのトレードでボストン・セルティックスへ移籍しています。1998-99シーズンはトルコリーグでプレーし、リバウンド王に輝きました。その後、1999年から2001年までの2年間はインディアナ・ペイサーズに在籍し、2000年にはNBAファイナルに出場しました。

2001年からは、スペインリーグ（リーガACB）のホベントゥート・バダローナに移籍し、2度のオールスターに選出されるなど、スペインでもその実力を示しました。そして、2005年の夏に現役を引退しました。

指導者として

引退後、タバックは指導者の道へ進み、2022年からはポーランド・バスケットボールリーグに所属するトレフル・ソポトのヘッドコーチを務めています。

クロアチア代表

タバックは、クロアチア代表としても活躍しました。1992年のバルセロナオリンピックと1996年のアトランタオリンピックに出場し、特にバルセロナオリンピックでは、トニー・クーコッチらと共に銀メダルを獲得しました。

人物

タバックの妻も元バスケットボール選手で、クロアチアの1部リーグでプレーしていました。

ジャン・タバックは、選手としてNBAチャンピオンやオリンピックメダルを獲得し、指導者としても手腕を発揮するなど、バスケットボール界に多大な貢献をしている人物です。

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