ザ・キング・オブ・リムズ

『ザ・キング・オブ・リムズ』（英語: The King of Limbs）は、イギリスのロックバンド、レディオヘッドが2011年に発表した8枚目のスタジオ・アルバムです。

2011年2月18日に公式サイトを通じてデジタル配信（MP3またはWAV形式）でリリースされ、同年5月9日からは『ザ・ユニバーサル・サイ』（The Universal Sigh）と題されたニュースペーパー・アルバムの予約販売も行われました。このニュースペーパー・アルバムには、音源に加え、2枚の10インチ・アナログレコード、CD、スペシャルニュースペーパー、625個の小さなアートワーク、フルカラープラスチック袋といった特典が付属していました。流通盤は、イギリスではXL Recordings、日本ではHostess Entertainment Unlimitedから販売されました。日本盤CDは2011年4月6日に発売されています。

アルバムタイトルの由来は、ウィルトシャーのセイバーネイク・フォレストに存在する樹齢1000年のオークの木にちなんでいるとされています。この森は、前作『イン・レインボウズ』のレコーディングが行われたトッテナム・ハウスから約3マイルの距離に位置しています。

収録曲は以下の通りです。

1. ブルーム – "Bloom" – 5:15
ライブ演奏では、冒頭のピアノリフがトム・ヨークのギターで、中盤のフリューゲルホルンがコリン・グリーンウッドのベースソロで演奏されることがあります。
2. モーニング・ミスター・マグパイ – "Morning Mr Magpie" – 4:41
2002年にはトム・ヨークがアコースティックギター弾き語りで披露しており、本作ではエレキギターとハイハットによる細かなリズムを基調としたアレンジが施されています。
3. リトル・バイ・リトル – "Little By Little" – 4:27
4. フィラル – "Feral" – 3:13
5. ロータス・フラワー – "Lotus Flower" – 5:01
ミュージック・ビデオと共に先行公開されました。このビデオでは、トム・ヨークが閉鎖的な空間で、ウェイン・マクレガーが振り付けを担当した独特なダンスを踊り続ける様子が描かれています。
6. コデックス – "Codex" – 4:47
ピアノを主体とし、ボーカルとフリューゲルホルンが絡み合うスローテンポの楽曲です。
7. ギヴ・アップ・ザ・ゴースト – "Give Up The Ghost" – 4:50
* アコースティックギターが中心の楽曲で、ライブではトム・ヨークのボーカルをその場でサンプリングし、ループさせることで、コールアンドレスポンスのような効果を生み出しています。
8. セパレーター – "Separator" – 5:20

アルバムは、レディオヘッドの実験精神と音楽性の深さを改めて示す作品として評価されています。デジタル配信やニュースペーパー・アルバムといった新しい試みも、話題を呼びました。

Official The King of Limbs website
The King of Limbs 日本公式ウェブサイト

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