ザ・クリブス

ザ・クリブス (The Cribs): ローファイを愛する3兄弟によるUKロックバンド

ザ・クリブスは、イギリス・ウェスト・ヨークシャー州ウェイクフィールド出身のロックバンド。ジャーマン3兄弟、ゲイリー、ライアン、ロスの3人によって結成されました。彼らの音楽は、ローファイなサウンドと、兄弟ならではの息の合った演奏が特徴です。

バンドの歴史

2001年に結成されたザ・クリブスは、2004年にインディーレーベルからリリースしたシングルが話題となり、ウィチタと契約。同年、1stアルバム『ザ・クリブス』をリリースし、サマーソニックで初来日を果たしました。2005年には2ndアルバム『ザ・ニュー・フェラス』をリリースし、スマッシュヒットを記録。ピート・ドハーティに気に入られ、ザ・リバティーンズの前座を務めたこともあります。

2006年にはフジロック・フェスティバルに出演。フランツ・フェルディナンドの演奏に飛び入り参加し、ドラムを乱打するパフォーマンスを披露しました。2007年には、フランツ・フェルディナンドのアレックス・カプラノスをプロデューサーに迎え、3rdアルバム『メンズ・ニーズ，ウィメンズ・ニーズ，ホワットエヴァー』をリリース。このアルバムには、ソニック・ユースのリー・ラナルドもゲスト参加しています。

2008年には、元ザ・スミスのギタリスト、ジョニー・マーが加入。4人編成となり、2009年に4thアルバム『イグノア・ジ・イグノラント』をリリースしました。同年10月には単独来日公演も行っています。しかし、2011年にジョニー・マーがソロ活動に専念するため脱退し、再び3人組に戻りました。

メンバー

ゲイリー・ジャーマン (Gary Jarman): ボーカル、ベース担当。1980年10月20日生まれ。
ライアン・ジャーマン (Ryan Jarman): ボーカル、ギター担当。1980年10月20日生まれ。ゲイリーとは双子。
ロス・ジャーマン (Ross Jarman): ドラムス担当。1984年9月22日生まれ。ゲイリーとライアンの弟。

元メンバー

ジョニー・マー (Johnny Marr): ギター担当。1963年10月31日生まれ。

バンドの特色と影響

ザ・クリブスは、UKロックシーンにおいて、独自のスタンスを貫いています。「バンドを続けていける程度のセールスで構わない」という考えを持ち、流行に左右されない音楽活動を続けているため、熱烈なファンを多く抱えています。

カイザー・チーフス、ジ・オーディナリー・ボーイズ、ブロック・パーティー、フランツ・フェルディナンド、ダーティ・プリティ・シングス、アークティック・モンキーズなど、多くのUKロックバンドと親交があり、互いにリスペクトしあっています。カイザー・チーフスとは特に仲が良く、互いの楽曲をカバーし合っています。

彼らのライブは過激で知られ、メンバーが怪我をすることも珍しくありません。また、ゲイリー・ジャーマンの妻は、スティーヴン・マルクマス&ザ・ジックスやクワージなどでプレイしているジョアンナ・ボームです。

日本との繋がり

ザ・クリブスは、サマーソニックやフジロック・フェスティバルなど、数多くの日本のフェスティバルに出演しており、日本での人気も高いです。アジアン・カンフー・ジェネレーションとも交流があります。

ディスコグラフィー

ザ・クリブス (2004)
ザ・ニュー・フェラス (2005)
メンズ・ニーズ，ウィメンズ・ニーズ，ホワットエヴァー (2007)
イグノア・ジ・イグノラント (2009)

ザ・クリブスは、ローファイなサウンドと、3兄弟ならではのハーモニーが魅力のバンドです。彼らの音楽は、UKロックファンだけでなく、多くの音楽ファンを魅了し続けています。

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