ザ・ザ・ガボール

ザ・ザ・ガボール：華麗なる生涯と9回の結婚

ザ・ザ・ガボール（Zsa Zsa Gabor, 1917年2月6日 - 2016年12月18日）は、ハンガリー出身のアメリカ合衆国の女優、ソーシャライトです。本名はガーボル・シャーリ。女優のエヴァ・ガボール、マグダ・ガボールを妹と姉に持つ「ガボール三姉妹」としても知られています。

生い立ちとキャリア

ウィーンの舞台でキャリアをスタートさせ、1936年にはミス・ハンガリーに選出。1941年にアメリカへ移住し、「ヨーロッパの風格と様式」を持つ女優として人気を博しました。「魅力と優美さを発散する」と評され、映画『Lovely to Look At』で映画デビュー。『結婚協奏曲』やジョン・ヒューストン監督の『赤い風車』など、数々の作品に出演しました。ヒューストンは彼女を「称賛に値する」女優と評価しています。

華麗なる私生活

ガボールは女優としての活動以上に、その贅沢なハリウッドでのライフスタイル、華やかな人柄、そして数多くの結婚歴で知られています。生涯で9回結婚し、その中にはヒルトンホテル創設者のコンラッド・ヒルトンや俳優のジョージ・サンダースも含まれています。「男性は常に私が好きで、そして、私は常に男性が好きだった」と語り、恋愛と結婚に対する積極的な姿勢を示していました。

波乱万丈な晩年

2002年の交通事故をきっかけに健康を害し、2005年には脳梗塞を発症。その後も度重なる手術と入退院を繰り返し、2011年には右脚を切断する事態となりました。晩年は健康状態が悪化の一途をたどり、2016年12月18日、心臓発作のため99歳で自宅にて亡くなりました。

結婚歴

ザ・ザ・ガボールは9回の結婚歴を持ちます。

1. ブルハン・アザス・ベルガ（1937–41年、離婚）：トルコの政治家
2. コンラッド・ヒルトン（1942–47年、離婚）：ヒルトンホテル創業者
3. ジョージ・サンダース（1949–54年、離婚）：俳優
4. ハーバート・ハトナー（1962–66年、離婚）：銀行家
5. ジョシュア・コスデン・ジュニア（1966–67年、離婚）
6. ジャック・ライアン（1975–76年、離婚）：デザイナー
7. マイケル・オハラ（1976–82年、離婚）
8. フェリペ・デ・アルバ（1983年、婚姻無効）：俳優
9. フレデリック・プリンツ・フォン・アンハルト（1986年 - 2016年、死別）

結婚と離婚を繰り返したガボールは、自身の結婚観について「何よりも結婚するのが大好き。私は仲間を愛し、男性のために料理することを愛し、すべての時間を男性と過ごすのが好き。もちろん、恋をするのが好きだが、本当に私を満たすのは結婚である」と語っています。

その他のエピソード

1989年には、交通違反で警察官を暴行し、禁固刑を受けています。
ベル・エアにあるハリウッド・リージェンシー様式の邸宅は、かつてエルヴィス・プレスリーやハワード・ヒューズが住んでいた場所です。
娘のフランチェスカ・ヒルトンは、2015年に67歳で亡くなりました。

主な出演映画

『結婚協奏曲』 (1952)
『赤い風車』 (1952)
『リリー』 (1953)
『底抜け最大のショウ』 (1954)
『黒い罠』 (1958)
『プレイボーイ』 (1962)
『名犬ウォン・トン・トン』 (1976)

ザ・ザ・ガボールは、その華麗な生涯と個性的なキャラクターで、多くの人々に記憶される存在です。

もう一度検索