ザ・シールド (プロレス)

ザ・シールド (The Shield)

ザ・シールドは、アメリカのプロレス団体WWEで圧倒的な存在感を放ったユニットです。ディーン・アンブローズ、セス・ロリンズ、ロマン・レインズという、当時NXTに所属していた若手3選手によって結成され、瞬く間にWWEのトップ戦線に躍り出ました。

メンバー

ディーン・アンブローズ (Dean Ambrose)
セス・ロリンズ (Seth Rollins)
ロマン・レインズ (Roman Reigns)

サポートメンバー

2017年の再結成時には、ロマン・レインズの欠場により、以下のスーパースターが一時的に代役を務めました。

トリプルH (ヨーロッパツアー時)
カート・アングル (TLC2017およびヨーロッパツアー)
AJスタイルズ (TLC直後のRAW)

来歴

結成と初期の活動 (2012年 - 2013年)

ザ・シールドは、2012年11月のサバイバー・シリーズで、CMパンクのWWE王座防衛をアシストする形で衝撃的なデビューを飾りました。当初は覆面姿で現れ、ライバックを襲撃。その後、「正義の番犬」を自称し、WWEにおける不正を正すことを目的として活動を開始しました。CMパンクの用心棒として、ケインやダニエル・ブライアンらと抗争を展開。TLC2012では、ライバック＆チーム・ヘル・ノーとの変則TLC戦で勝利を収め、その勢いを加速させました。レッスルマニア29では勝利を挙げ、エクストリーム・ルールズではロリンズとレインズがタッグ王座、アンブローズがUS王座を獲得。

オーソリティーとの関係とベビーターン (2013年 - 2014年)

2013年後半には、トリプルH率いるオーソリティー側につき、その護衛隊として活動。しかし、ローデス兄弟とのタッグ王座戦での敗北や、仲間割れを誘発するような出来事が頻発。徐々にユニット内に亀裂が生じ始めました。2014年、オーソリティーとの決別、レッスルマニア30の翌日のRAWにて、オーソリティーメンバーがダニエル・ブライアンへ集団攻撃している所に救出に駆けつけベビーターン。エボリューションとの抗争を開始し、エクストリーム・ルールズで勝利を収めました。

ユニットの分裂 (2014年)

2014年6月、セス・ロリンズが突如トリプルH側に寝返り、レインズとアンブローズを攻撃。ユニットは分裂し、ロリンズはオーソリティーに加入。レインズとアンブローズは共闘を続けましたが、それぞれの目標に向かうため、ユニットとしての活動は縮小しました。

一夜限りの再結成 (2016年)

2016年のサバイバー・シリーズでは、レインズとロリンズがRaw、アンブローズがSmackDownの代表として出場。試合終盤、アンブローズがAJスタイルズと乱闘になった際、レインズとロリンズがアンブローズに加勢し、トリプルパワーボムを敢行。短時間ながらも3人が再び共闘し、ファンを熱狂させました。

シールド再結成と再び訪れた終焉 (2017年 - 2019年)

2017年、ザ・ミズによる挑発をきっかけに、アンブローズ、ロリンズ、レインズが再結集。しかし、レインズの病気による欠場や、アンブローズの負傷など、再び困難に見舞われます。2018年には、アンブローズがロリンズを裏切り、ヒールターン。ユニットは再び瓦解状態に。2019年、レインズの復帰とアンブローズのWWE退団を前に、最後の再結成を果たし、ファストレーンで勝利を収めました。4月8日のRAW放送終了後、リングにシールドの3名が登場し、同月をもってWWEを退団するアンブローズへ別れを告げ、同16日のスマックダウンのスーパースターシェイクアップでレインズが同番組に移籍した事でシールドは6年半にわたる活動に終止符を打った。

入場曲

Special Op - ジム・ジョンストン作曲。イントロの台詞はNATOフォネティックコードを使用

得意技

トリプルパワーボム

アンブローズとロリンズが相手の脇に首を入れてアトミック・ドロップの形で高々と相手を持ち上げて、レインズが相手の脚を抱えて、三人がかりで叩き落とす技。

参考文献

* 週刊プロレス別冊『週刊プロレスEXTER』 Vol.11 「WWE完全攻略ガイド」（2014年、ベースボールマガジン社

脚注

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