シェイ・シモンズ

シェイ・オースティン・シモンズ：不屈の右腕の軌跡

シェイ・オースティン・シモンズ（Shae Austin Simmons）は、1990年9月3日、アメリカ合衆国ミズーリ州ケープジラードで生まれました。右投右打の投手として、その野球人生を歩みました。

プロ入りとブレーブスでの躍進

2012年、MLBドラフトでアトランタ・ブレーブスから22巡目（全体689位）で指名を受け、プロの世界へ足を踏み入れます。ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ブレーブスでのデビュー戦で、7試合に登板し2勝0敗、防御率0.00、15奪三振という圧倒的な成績を残し、その才能を早くも開花させます。その後、ルーキー級ダンビル・ブレーブスでも活躍し、着実にステップアップを果たしました。

2013年にはA級ローム・ブレーブスで39試合に登板し、1勝1敗24セーブ、防御率1.49、66奪三振という目覚ましい成績を記録。8月にはAA級ミシシッピ・ブレーブスへ昇格し、そこでも安定した投球を見せました。

2014年、AA級ミシシッピでの開幕後、22試合で14セーブ、防御率0.78という驚異的な数字を叩き出し、5月31日にブレーブスとメジャー契約を結び、ついにメジャーの舞台へ。同日のマイアミ・マーリンズ戦でメジャーデビューを果たし、初ホールドを記録。その後もリリーフとして活躍しましたが、7月29日に右肩の故障で故障者リスト入りとなり、シーズンを終えることになります。この年、メジャーでは26試合に登板し、1勝2敗1セーブ9ホールド、防御率2.91、23奪三振を記録しました。

試練と復活

2015年2月12日、トミー・ジョン手術を受け、60日間の故障者リスト入り。この年は、メジャー、マイナーともに登板機会はありませんでした。しかし、シモンズは不屈の精神でリハビリに取り組み、2016年8月30日のサンディエゴ・パドレス戦でメジャー復帰を果たします。メジャーでは7試合に登板し防御率1.35を記録。限られた機会ながら、復活への確かな足跡を残しました。また、マイナーではルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ブレーブス、A級ローム、AAA級グウィネット・ブレーブスの計3球団で19試合に登板。うち10試合で先発を務め、防御率1.96という好成績を収めました。

マリナーズへの移籍とその後

2017年1月11日、ルイス・ゴハラ、トーマス・バーロウズとのトレードで、マレックス・スミスと共にシアトル・マリナーズへ移籍。しかし、オフの12月1日にノンテンダーFAとなります。2018年2月16日にはシカゴ・カブスとスプリット契約を結びましたが、シーズンではAAA級アイオワ・カブスで開幕を迎え、6月25日にマイナー契約、翌26日にFAとなりました。

詳細情報

背番号
59（2014年、2017年）
68（2016年）

シェイ・オースティン・シモンズは、数々の困難を乗り越え、メジャーの舞台で活躍した不屈の右腕でした。

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