シェフィールド (軽巡洋艦)

HMS Sheffield (HMS Sheffield, C24)

HMS Sheffieldは、イギリス海軍のタウン級軽巡洋艦で、1936年に進水、1946年まで活躍しました。艦名は中部イングランドの都市シェフィールドに由来し、艦のモットーや紋章も市のものを意識したデザインになっています。この艦は第二次世界大戦中に数々の戦闘に参加し、その名を歴史に刻みました。

軍歴と戦歴

1939年 - 第二次世界大戦の始まり

1939年9月、第二次世界大戦の勃発と同時に、北海で哨戒任務に従事していたHMS Sheffieldは爆撃を受けましたが、軽微な損傷に留まりました。同年11月には、ドイツ海軍のシャルンホルスト級戦艦への反撃のため、他の巡洋艦と共に派遣されました。

1940年 - ノルウェー戦と地中海戦線

1940年4月、シェフィールドはノルウェーの戦いに参加し、ドイツ軍の侵略に抵抗しつつ、連合国軍の後退を支援しました。後にジブラルタル方面に移動し、地中海戦線で数々の作戦に参加しました。また、空母や戦艦との連携を深め、マルタへの輸送作戦を支援しました。

1941年 - ビスマルク追撃

1941年5月、シェフィールドはビスマルク追撃戦に参加しました。ビルマでの戦闘後、シェフィールドはH部隊の一員として再びビスマルクを追い詰め、その後の攻撃に貢献しました。ビスマルクからの砲撃を受けるも、艦は幸運にも大きな損害を受けることはありませんでした。この戦闘ではシェフィールドは自艦に魚雷を回避し、猛攻の末、ビスマルクは他艦に撃沈されました。

1942年 - 北極海の護衛任務

1942年3月、シェフィールドはアイスランド沖で触雷し、大きな損害を受けましたが、無事帰還。その後、北極海の船団護衛任務に従事し、11月にはトーチ作戦に参加して北アフリカ上陸を支援しました。

1943年以降 - 戦後までの活動

1943年から1944年にかけて、シェフィールドはビスケー湾や地中海での戦闘に活躍し、さらなる戦功を上げました。1945年に入ると、ボストンでの修理・改装を経て、軍艦としての役割を終えました。1946年に復帰後、アメリカおよび西インド諸島での任務に従事しました。

栄典

シェフィールドは第二次世界大戦で獲得した戦功により、合計12個の戦闘名誉章を受章しました。これは当時の英海軍艦艇の中でも特に多くの称号です。名誉章には、ノルウェー1940、スパルティヴェント1940、ビスマルク作戦1941などが含まれています。

遺産と文化的影響

また、HMS Sheffieldは『艦隊これくしょん』や『アズールレーン』といったゲームに登場し、多くのファンに親しまれています。映画『戦艦シュペー号の最後』では他の艦の一部としても描かれ、広くその名が知られることとなりました。艦のステンレス製の艦内時鐘は、現在シェフィールド大聖堂に飾られています。

このように、HMS Sheffieldはその活躍が評価され続け、多くの歴史的な足跡を残した艦艇です。

もう一度検索