シカゴ・L

シカゴ・Lについて

シカゴ・L（Chicago 'L'）は、イリノイ州シカゴ市のダウンタウンを走る高架鉄道および地下鉄であり、シカゴ交通局（CTA）によって運営されています。この鉄道は、都市の多くの主要エリアを結ぶ交通手段として、多くの住民や訪問者に利用されています。

「L」の由来と開業

「L」という名称は「elevated」の略であり、かつてはELと表記されていました。1892年に運行を開始し、以来シカゴ市を中心に8つの周辺都市にアクセス可能です。このため、アメリカ国内でも利用者の多い交通機関として知られています。また、地下鉄は1943年に開業しました。

路線の特徴

シカゴ・Lの最大の特徴は、ダウンタウンを環状に結ぶ路線網です。特に「ループ」と呼ばれる区域では、東西に500m、南北に900mにわたって地域をつなぎ、郊外から都心部、そして再び郊外へのスムーズな移動を実現しています。おおむねレッドラインとブルーラインが24時間運行されており、利用者には利便性が高いと好評です。

主な路線と運行

シカゴ・Lの路線は、色別に分かれており、以下のような主要路線があります。

• - レッドライン: シカゴ・カブスのリグレー・フィールドがある北部と、ホワイトソックスのギャランティード・レート・フィールドがある南部を結ぶ
• - ブルーライン: シカゴ・オヘア国際空港からダウンタウンを経由して郊外へ向かう
• - オレンジライン: シカゴ・ミッドウェー国際空港とダウンタウンを結ぶ
• - グリーンライン: 西部郊外からループを通じて南部郊外へ走行
• - ブラウンラインやパープルラインなど、他にもいくつかのラインがあります。

運賃と支払い方法

シカゴ・Lの運賃は、2021年8月時点で初乗りがICカードの場合2.50ドル、切符の場合3ドルとなっています。それに加え、バス利用時の初乗り運賃はICカードで2.25ドル、現金で2.50ドルです。また、公共交通機関間の乗り換えについては、2時間以内であれば追加料金なしで行えます。特別な運賃が設定されている区間もあります。7歳未満の子供は大人同伴の場合、無料で乗車できるため、家族連れにも配慮されています。

車両と運営

CTAは1190両の鉄道車両を保有しており、全車両は直流600ボルト・第三軌条方式を採用しています。現在運行されている車両には2600形、3200形、5000形、7000形の4形式があり、各路線に配分された車両の形式は最大2種類までとなっています。

その他の交通機関との接続

シカゴ・Lはオヘア国際空港とミッドウェー国際空港への直接接続があり、空港利用者にも便利なアクセスを提供しています。また、ダウンタウンの主要ターミナルへのアクセスも簡単で、アムトラックやメトラとの乗換駅も多く、利便性が高いと言えます。

まとめ

シカゴ・Lは公共交通機関として重要な役割を果たし、都市と郊外を結ぶ重要な交通手段として、幅広く利用されています。旅行者や地元住民にとって、非常にアクセスしやすい存在であり、今後もさらに利用者のニーズに応じたサービス展開が期待されています。

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