シックス・エンジェルズ

『シックス・エンジェルズ』の概要

『シックス・エンジェルズ』（6 ANGELS）は、日本で制作されたWebアニメで、2001年にBIGLOBEストリームで分割配信されました。その後、2002年7月6日にはアニメ映画として公開され、東京国際ファンタスティック映画祭でのプレミア上映も行われました。また、2003年2月8日にはスカイパーフェクTV!でも放送され、その人気は一時的なものではなく、多くのファンに受け入れられています。

ストーリーの舞台と背景

物語は21世紀初頭、先進国が国際的な犯罪に立ち向かうために設立した「世界警察」という組織を背景に展開されます。そこで、ネバダ州に位置する地下核実験場の跡地に、新たに「ネオ・パガトリィ」という巨大な地下刑務所が建設されました。この施設は、凶悪犯罪者を収容し、先進的な監視体制を整えることで、犯罪抑止を目指しています。

西暦2026年、物語はこの刑務所を舞台に進行します。民間警備会社「ガード・オブ・ローズ」の少女たちが搭乗するヘリコプターが、突然アメリカ軍によって攻撃を受け、不時着してしまうのです。少女たちは、刑務所内を支配する謎の男・ドン・キャニオンの陰謀に巻き込まれ、必死の脱出劇が始まります。

主な登場人物たち

マキ・アオバ

声 - 折笠富美子
「ガード・オブ・ローズ」のリーダーで、元海兵隊のパイロットです。彼女は16歳という若さながら、冷静な判断力とリーダーシップを兼ね備えています。

ナオミ・ジョーンズ

声 - 根谷美智子
チームの参謀的存在であり、26歳の彼女は子持ちですが、子供とは離れて暮らしています。経験豊富で大人びた彼女は、時には厳しい判断も下します。

ドリス・ニコラス

声 - 岡村明美
おっとりした性格の21歳ですが、銃器の扱いには非常に長けています。彼女の陽気さがチームの雰囲気を和ませる要素となっています。

マリリン・モロウ

声 - 浅野まゆみ
元米軍のパイロットで、性別に関連した複雑な背景を抱えています。外見は女性ですが、内面的には性不同一性障害を持つ男性です。彼女のキャラクターは、性のグラデーションを示す重要な要素です。

キャサリン・ホーク

声 - 白鳥由里
虐待を受けた過去を持つ16歳の少女で、養家から逃げ出し、ヘリに隠れていたところ事件に巻き込まれます。彼女の逃避行は、物語に感情的な深みを与えています。

リンク

声 - 間宮くるみ
チームのマスコット的存在のロボットで、情報の分析やマキの目覚まし時計など多才な役割があります。その存在は時にユーモラスで、時に役立つ情報源として物語を支えます。

ドン・キャニオン

声 - 渡部猛
ネオ・パガトリィを支配する謎めいた男で、彼の策略が少女たちを苦しめる重要な敵です。物語の緊張感を高める役割を担っています。

制作陣

この作品は、企画・原案を秋元康が担当し、総監督には小林誠が名を連ねています。脚本は平野靖士が手がけ、キャラクターデザインには加藤裕美が起用されています。そのほか、多数の優れたクリエイターたちが協力し、アニメーション制作をアークトゥールスが担当しました。

最後に

『シックス・エンジェルズ』は、斬新なストーリーと多様なキャラクターが魅力の作品です。21世紀の未来を舞台にしたこの作品は、視聴者に新たな視点を与えることを目的としています。

もう一度検索