シティグループ・ジャパン・ホールディングス

シティグループ・ジャパン・ホールディングス合同会社について



シティグループ・ジャパン・ホールディングス合同会社(Citigroup Japan Holdings Corp.)は、アメリカの金融大手シティグループの日本における法人であり、金融持株会社としての役割を担っています。シティバンク銀行の設立と同時期の設立が当初計画されていましたが、日興コーディアルグループの不祥事などの影響を受け、設立形態や経緯にいくつかの変更がありました。

設立の経緯と変遷



当初は「シティグループ・ジャパン・ホールディングス有限会社」として設立されました。その後、シティグループが保有していた日興コーディアルグループの株式を譲り受け、シティバンク銀行だけでなく、日本国内におけるシティグループ全体の統括会社として、合同会社組織変更しています。

2008年5月1日には、子会社であった株式会社日興コーディアルグループを吸収合併し、「日興シティホールディングス株式会社」に商号を変更しました。しかし、2009年10月1日に日本国内の証券事業を三井住友フィナンシャルグループに売却したことに伴い、再び「シティグループ・ジャパン・ホールディングス株式会社」に商号を戻しました。

歴史



1991年7月2日法人設立。
2007年8月6日シティグループ・インクが株式会社日興コーディアルグループの株式68.23%を取得し、子会社化。組織変更により、シティグループ・ジャパン・ホールディングス有限会社から株式会社へ移行。
2008年1月29日株式交換(三角株式交換)により、株式会社日興コーディアルグループの全株式を取得し、完全子会社化。5月1日には、日興コーディアルグループを吸収合併し、日興シティホールディングス株式会社に商号変更。
2009年5月1日:証券子会社2社の事業を三井住友フィナンシャルグループへ売却すると発表。7月30日には、日興アセットマネジメントの保有株式を住友信託銀行へ売却すると発表。10月1日には、子会社の(旧)日興コーディアル証券と日興シティグループ証券の事業を会社分割により、三井住友フィナンシャルグループの日興コーディアル証券分割準備株式会社(後の2代目・日興コーディアル証券、現・SMBC日興証券)に承継させ、商号をシティグループ・ジャパン・ホールディングス株式会社に戻しました。
2014年8月29日:本社を新宿イーストサイドスクエアに移転。グループのシティカードジャパンなども同時に移転しましたが、シティバンク銀行は個人金融機構などを新宿に移設し、本店は新丸の内ビルディングに留めました。12月25日には、シティバンク銀行のリテールバンク事業を三井住友銀行へ売却すると発表。
2015年3月31日:シティカードジャパンの三井[[住友信託銀行]]への売却を発表。12月9日には、株式会社から合同会社に転換。
2017年4月1日:シティバンク、エヌ・エイ東京支店を設立し、シティバンク銀行の全事業を譲受。

現在の子会社



銀行子会社:
シティバンク、エヌ・エイ東京支店
証券子会社:
シティグループ証券株式会社法人機関投資家向けの証券業務を提供
その他の子会社:
CFJ合同会社消費者金融事業(ディック、ユニマットレディス)
シティグループ・サービス・ジャパン株式会社

かつての子会社



日興シティ信託銀行株式会社:資産運用会社に対する信託財産の受託・管理業務を行っていました。
日興コーディアル証券株式会社:証券事業を展開していました。
シティバンク証券:2008年5月3日に、日興コーディアル証券に吸収合併・解散しました。
日興アセットマネジメント株式会社:資産運用会社でした。
株式会社ベルシステム24:コールセンター事業を手掛けていました。元CSKグループ。
日興システムソリューションズ株式会社:ITインフラ事業を展開していました。
シティカードジャパン株式会社クレジットカード事業(ダイナースクラブカード、シティカード)を展開していました。
シティグループ・キャピタル・パートナーズ株式会社:投資業務を行っていました。
シティグループ・プリンシパル・インベストメンツ・ジャパン株式会社:投資業務を行っていました。
シティリース株式会社:航空機リース事業を展開していました。2018年1月にシティグループ・ジャパン・ホールディングスに吸収合併され解散しました。
* CJL合同会社 (旧シティバンク銀行株式会社):シティバンク、エヌ・エイ東京支店に全事業を譲渡後、2018年2月に清算終了し解散しました。

まとめ



シティグループ・ジャパン・ホールディングス合同会社は、複雑な変遷を経て現在の形に至っています。シティグループの日本における重要な拠点として、多様な金融サービスを提供しています。

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