シティ・オブ・ランドウィック

シティ・オブ・ランドウィックについて

シティ・オブ・ランドウィックは、オーストラリアのニューサウスウェールズ州に位置する地方公共団体で、シドニーの東部に広がっています。この地域はその面積が約36平方キロメートルに及び、多様なランドマークや文化的な魅力を持つ場所です。特に、北部にはシドニー最大の公園であるセンテニアル・パークが広がっており、シティ・オブ・シドニーとの境界を形成しています。また、オーストラリアで国際レースが行われるランドウィック競馬場も存在し、スポーツ愛好者にとって注目のスポットとなっています。

この地域は、ニューサウスウェールズ大学（UNSW）のキャンパスがあり、教育機関の中心地としても知られています。シティ・オブ・ランドウィックは、地域の東側に広がるタスマン海に接しており、クージーやマルーブラといった人気のビーチがあります。これらのビーチは観光客にとっても本当に魅力的なスポットです。

南部にはボタニー湾が広がっており、工業エリアがある一方で、映画「ミッション:インポッシブル2」やドラマ「イースト・ウェスト 101」の撮影場所としても知られるベア島があります。この島は、かつて囚人収容施設として使用されていた歴史があり、現在はボタニー・ベイ国立公園に組み込まれています。ベア島を含むサバーブラ・ペルーズは、シドニー最大のアボリジニ共同体が存在する場所でもあります。

商業活動の中心はランドウィックにあり、ここに市庁舎が位置しています。他にも、学生と多文化が交差する街として知られるキングスフォード、交通の要所であるマルーブラ・ジャンクションやマトラーヴィルなどがあります。また、オーストラリア陸軍第2司令部もランドウィックに所在し、地域の安全保障にも寄与しています。さらに、マラバル地区には1909年に設立されたロングベイ矯正施設もあります。

歴史

シティ・オブ・ランドウィックの歴史は1万年以上前にさかのぼります。最初にこの地域に住み着いたのはアボリジニのキャディガル族で、彼らは主に狩猟で生活していました。しかし、19世紀の欧州からの移住者によって持ち込まれた病気や軍事的衝突により、彼らは大きな被害を受け、地域住民の数は著しく減少しました。ランドウィックの名称は、初代市長であるシメオン・ヘンリー・ピアースの故郷である英グロスタシャーの村から名付けられました。

1880年代までのランドウィックは、富裕層と貧しい人々の少数の住民から成り立つ地域でした。しかし、シドニー中心部とを結ぶ路面電車の建設により、地域は発展を遂げました。1949年には、ニューサウスウェールズ大学の前身であるニューサウスウェールズ工科大学がケンジントンに設立され、教育の中心度が一層高まりました。

人口動態

オーストラリア統計局のデータによれば、2006年6月末時点でシティ・オブ・ランドウィックには127,948人が住んでおり、ニューサウスウェールズ州で19番目に多い人口を持つ地域です。

構成サバーブ

- センテニアル・パーク（Centennial Park）
- チーフリー（Chifley）
- クローヴェリー（Clovelly）
- クージー（Coogee）
- ケンジントン（Kensington）
- キングスフォード（Kingsford）
- ラ・ペルーズ（La Perouse）
- リトル・ベイ（Little Bay）
- マラバル（Malabar）
- マルーブラ（Maroubra）
- マトラーヴィル（Matraville）
- フィリップ・ベイ（Phillip Bay）
- ポート・ボタニー（Port Botany）
- ランドウィック（Randwick）
- サウス・クージー（South Coogee）

議会

ランドウィック市議会は15人の議員から構成されており、5つの選挙区から選出されます。各選挙区には5名の定員があり、議員はそれぞれの地域から3名ずつ選出されます。議員の任期は4年であり、市長も改選後の初回議会で、15名の議員から選出されます。最新の議会選挙は2012年9月8日に行われ、オーストラリア自由党とオーストラリア労働党がそれぞれ6議席を持ち、オーストラリア緑の党が2議席、無所属が1議席を占めています。現市長はオーストラリア労働党のトニー・ボウエンです。

もう一度検索