シノノメ色の週末

映画『シノノメ色の週末』について

『シノノメ色の週末』は、2021年11月5日に公開された日本の映画作品です。監督と脚本は穐山茉由が務め、主演は桜井玲香が担当しました。この映画は、取り壊しが決まった母校・篠の目女子高等学校を舞台に、かつて放送クラブに所属していた3人の女性たちが週末に集まり、思い出を辿る物語です。キャッチコピーは「月曜からまた、じたばた生きる、ための週末。」で、映画のテーマを象徴しています。

タイトル「シノノメ色」の意味

映画のタイトルにある「シノノメ色」は、「東雲色（しののめいろ）」とも表記されます。これは、夜明け前に東の空が太陽によって白み始める時の、明るい黄赤色のことを指します。また、曙色とも呼ばれ、新しい始まりや希望を象徴する色として、映画全体の雰囲気を彩っています。

あらすじ

物語は、取り壊しが決まった篠の目女子高等学校に、元放送クラブのメンバーである大月美玲、一ノ宮まり、安東雅美が集まることから始まります。モデルとして活躍していた美玲は、かつての輝きを失いつつあり、大手広告代理店に勤務するまりは、高校時代から美玲に憧れていました。一方、教育関係の事務職をしている雅美は、趣味のカメラを片手に、母校に埋めたタイムカプセルを探そうと提案します。

彼女たちは、週末ごとに集まってタイムカプセルを探す「週末放送クラブ」を結成し、学校での思い出を振り返ります。そこに、学校の最後の学生である杉野あすかや、広告代理店のプランナー上川龍之介も加わり、物語はさらに展開していきます。彼女たちの交流を通じて、過去と現在が交錯し、それぞれが新たな一歩を踏み出す姿が描かれています。

キャスト

大月美玲：桜井玲香が演じる。かつては読者モデルとして活躍していたが、現在は仕事が減っている。久しぶりに母校を訪れる。
一ノ宮まり：岡崎紗絵が演じる。大手広告代理店の子会社に勤務。高校時代は放送クラブの部長で、美玲に憧れていた。
安東雅美：三戸なつめが演じる。実家暮らしで教育関係の事務職。カメラが趣味で、タイムカプセルを探すことを提案する。
杉野あすか：中井友望が演じる。篠の目女子高校最後の学生。美玲たちとすぐに打ち解ける。
酒井：山田キヌヲが演じる。パタンナー。
上川龍之介：工藤阿須加が演じる。広告代理店のプランナーで、週末放送クラブに興味を持つ。

スタッフ

監督・脚本：穐山茉由
主題歌：佐藤ミキ「東雲の空」（SACRA MUSIC）
音楽：岡出莉菜
製作：今野義雄、蓮見智毅、小林栄太朗、安藤隆啓、小川悦司、宇田川寧
プロデューサー：重松圭一、蓮見智威、田口雄介
音楽プロデューサー：杉田寿宏
撮影：平見優子
照明：加藤大輝
録音：渡邊丈彦
装飾：篠田公史
スタイリスト：椎名倉平、中村萌
ヘアメイク：榊原美聖
編集：小出豊
劇中写真・スチール：木村和平
助監督：安達耕平
制作担当：大川奏耶
制作プロダクション：ダブ
配給：イオンエンターテイメント
製作：映画「シノノメ色の週末」製作委員会

メディアミックス

映画公開と同時に、ノベライズ版とコミカライズ版が発売されました。

ノベライズ：穐山茉由によるノベライズ版は、映画脚本の書籍化ではなく、小説として新たに書き下ろされたものです。
コミカライズ：穐山茉由原作、黒丸恭介作画によるコミカライズ版は、映画の柔らかな世界観をそのままに表現しています。

書誌情報

『小説 シノノメ色の週末』（2021年11月5日発売、主婦の友社、ISBN 978-4-074-50536-4）
『シノノメ色の週末』（2021年11月18日発売、主婦の友社、ISBN 978-4-074-50447-3）

外部リンク

映画『シノノメ色の週末』公式サイト
映画『シノノメ色の週末』公式 (@shinonome_movie) - X（旧Twitter）
映画『シノノメ色の週末』公式 (@shinonome.movie) - Instagram

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