シバザクラ

シバザクラ（芝桜、学名：Phlox subulata）は、ハナシノブ科に属する多年草です。別名として、ハナツメクサ（花詰草、花爪草）とも呼ばれています。英語では「モスフロックス」（苔状のフロックス）と呼ばれ、同属の植物はまとめてフロックスと総称されます。花期をずらして様々なフロックスが混植されることもあります。

フロックスには、フロックス・ストロニフェラ（ツルハナシノブ）、フロックス・ドラモンディー（スターフロックス）、フロックス・パニクラータ（オイランソウ、クサキョウチクトウ）など、多くの種類がありますが、それぞれ異なる種です。

形態・生態

シバザクラは、4月から5月頃にかけて、サクラに似た形の可愛らしい花を咲かせます。花の色は、淡いピンク、赤、薄紫、白など様々です。葉の形や地面を這うように生長する性質から、「芝桜」と名付けられました。葉は1センチ程度と小さく、披針形で硬いのが特徴です。よく枝分かれし、地面を覆い尽くすように密生します。また、寒さや暑さ、乾燥にも強く、常緑であるため、芝生の代わりに植えられることもあります。

特に有名なシバザクラの名所としては、北海道の滝上町、神奈川県伊勢原市の渋田川堤、愛知県の茶臼山高原、山梨県の富士の芝桜などが挙げられます。

分布

シバザクラは、北米を原産地としています。

人間との関わり

シバザクラは、その美しい姿から多くの自治体で「市町村花」として指定されています。指定されている自治体としては、北海道の上砂川町、留寿都村、音威子府村、幕別町、滝上町、羅臼町、大空町（旧東藻琴村）、千葉県の柏市、埼玉県の秩父市、兵庫県の西脇市などがあります。

関連項目

• - 花の一覧

シバザクラは、春の訪れを告げる美しい花として、多くの人々に愛されています。その育てやすさから、家庭の庭や公園など、様々な場所で楽しむことができます。

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