シムシティ (2013)

シムシティ (SimCity) 2013

『シムシティ』は、2013年にエレクトロニック・アーツによって発売された都市経営シミュレーションゲームで、シムシティシリーズの一作品です。本作は、シリーズとしては2003年の『シムシティ4』以来10年ぶりの新作となり、従来のタイトルに番号が付かない新しいアプローチが取られています。開発はマクシスが手掛けていますが、ウィル・ライトはこのプロジェクトには参加していません。

発表とリリース

2012年の初頭、ドイツのゲーム雑誌が新作の画像をリークし、その後2012年3月に行われたGDCで本作が正式に発表されました。発売日は2013年3月5日で、北米でのリリースが行われました。ゲームは瞬く間に人気を集め、最初の24時間で70万以上の都市が構築されましたが、同時にサーバーへのアクセスが集中し、プレイ不具合も発生しました。このような不具合は、ゲームデザインがマルチプレイを重視しており、常時オンライン接続が必要なために起こったものです。その後、2014年にアップデートが行われ、オフラインプレイが可能になりました。

売上と評価

エレクトロニック・アーツは、2013年5月に行った業績説明会で、本作のセールスが160万本を超え、その内の半数がOriginサービス経由のダウンロード版であると発表しました。現在（2024年時点）では、この新作がシムシティシリーズのPC向け作品として最後の作品となっている状況です。

ゲームの特徴

グラフィック

『シムシティ』は、シリーズとして初めての完全3D描写を採用しており、独自のエンジン「GlassBox」を使用しています。これにより、プレイヤーはよりリアルな都市作成体験を享受できます。

システム

本作では、新たにマルチプレイヤーモードが導入され、他のプレイヤーと協力して都市開発を行うことができます。また、エレクトロニック・アーツのアカウントが必要となり、リアルタイムアップデート機能も搭載されています。これによって、ユーザーは常に最新の状態でプレイできる環境が整っています。

資源管理と建設

ゲーム内では、石炭や石油などの資源が有限であり、新たに入手するには採掘や貿易が必要です。また、道路に寄附する設備設置の必要性が加わり、インフラの設計が一層重要になっています。マップもあらかじめ用意されたものから選ぶ形式になっています。

音楽

BGMは都市の発展に応じて変化し、ビューの拡大率や時間停止の有無により曲調が異なるのが特徴です。作曲は、アメリカのドラマ『FRINGE/フリンジ|FRINGE_フリンジ』の音楽を担当したクリス・ティルトンが手掛けています。

エディションとダウンロード

『シムシティ』には、通常版とデジタルデラックス版の二つのエディションがあります。特にデジタルデラックス版では、特定の都市の建物が追加されています。また、日本語版のMacintosh版は2013年6月にリリースされ、Windows版を購入したユーザーはその日に無料でダウンロードすることができます。

まとめ

『シムシティ』は、ただのゲームを超え、都市経営のリアルな側面を追求したシミュレーション体験を提供します。プレイヤーは、ただの街を築くだけではなく、他のプレイヤーと協力し、限られた資源を管理しながら、ユニークな都市を作り上げる役割を担うことが求められます。

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