シャトレーゼ

シャトレーゼについて

株式会社シャトレーゼは、「自然のおいしさと。人の想うおいしさと。」をキャッチコピーに掲げる食品メーカーです。山梨県甲府市に本社を置き、洋菓子、和菓子、パン、アイスクリーム、飲料など幅広い製品を製造・販売しています。

社名の由来

「シャトレーゼ（Châteraisé）」という社名は、フランス語で「城」を意味する「Château（シャトー）」と、「ブドウ」を意味する「Raisins（レザン）」を組み合わせた造語で、「ぶどうの城」という意味を持っています。

会社概要

現在のシャトレーゼは、2010年4月に旧シャトレーゼから食品事業を分社化して設立されました。旧シャトレーゼは持株会社となり、現在はシャトレーゼホールディングスとしてグループ全体の株式を保有しています。

流通システム

1980年代から、卸売業者を介さず、自社工場からフランチャイズ店舗へ直接配送する独自の流通システムを構築しています。山梨県内の工場からは自社トラックで配送しますが、北海道や九州などの遠隔地には、それぞれ工場を設置して対応しています。海外店舗へは、製造拠点がある地域は現地配送、ない地域は日本の工場で製造した商品を冷凍空輸しています。かつては自社ECサイトや直営店以外での販売は行っていませんでしたが、近年ではコンビニエンスストアやショッピングセンターにも進出しています。

沿革

• - 2010年4月：シャトレーゼから分社化し、株式会社シャトレーゼ設立。
• - 2012年10月：オランダに海外1号店を出店。
• - 2015年4月：シンガポールにアジア1号店を出店。

製品

シャトレーゼでは、以下のような製品を製造・販売しています。

• - 洋菓子：ケーキ、パン、アイスクリーム、シュークリームなど
• - 和菓子：どら焼き、米菓など
• - 飲料：飲料水、ワイン（一部店舗を除く）など
• - その他：牛乳・鶏卵・小麦粉不使用のアレルギー対応ケーキや、糖質を低減したケーキ、アイスクリームなど

工場

2023年6月現在、国内に以下の8つの工場が稼働しています。

• - 本社工場（山梨県甲府市）
• - 白州工場（山梨県北杜市）
• - 豊富工場（山梨県中央市）
• - 栗山工場（北海道夕張郡栗山町）
• - 博多工場（福岡市博多区）
• - 神戸工場（神戸市西区）
• - 一ノ関工場（岩手県一関市）
• - 土浦工場（茨城県土浦市）

店舗

店舗デザインは時代とともに変化しており、現在はチョコレート色を基調としたデザインが採用されています。また、以前はオープンな造りの店舗が多かったですが、現在は一般的なクローズドな店舗となっています。2022年8月現在、日本国内では沖縄県のみ店舗が存在しません。

YATSUDOKI

2019年9月からは、都心型新業態「YATSUDOKI」を展開しています。「おやつ時」と「八ヶ岳」を意味する店名で、銀座を皮切りに都心部を中心に店舗を拡大しています。

海外展開

シャトレーゼは海外にも積極的に展開しており、直営店だけでなく、子会社を通じた店舗展開も行っています。

主な出来事

• - 金属片混入事件：2004年に、輸入バターに金属片が混入した事件で、シャトレーゼも製品回収を余儀なくされました。その後、よつ葉乳業に損害賠償を求め、和解に至りました。
• - 水道水白濁事件：2007年に、豊富工場で使用する水道水が白濁したため、製造した製品を破棄し、水道事業者への損害賠償を求めましたが、認められませんでした。
• - 不正アクセス事件：2015年に、ウェブサイトへの不正アクセスにより、約21万人分の会員情報が流出する可能性が発生しました。
• - 無償提供：2021年の豪雪で立ち往生したトラックの積荷を無償提供するなど、災害時には人道的な対応を行っています。
• - 賞味期限改ざん事件：2023年に、子会社が製造した製品の賞味期限を書き換えていたことが発覚し、謝罪しました。
• - 昆虫混入事件：2024年に、製品にカメムシが混入していたとして、顧客から苦情を受けました。製造ラインを停止し、再発防止策を講じました。

テレビ番組・書籍

シャトレーゼは、テレビ番組「カンブリア宮殿」で2度取り上げられた他、関連書籍も出版されています。

関連会社・フランチャイズ

さかえ屋、亀屋万年堂などがシャトレーゼホールディングス傘下に入っています。また、フジドリームエアラインズのスポンサーを務めるほか、ヤマダデンキとフランチャイズ契約を結ぶなど、多岐にわたる事業展開を行っています。

外部リンク

• - シャトレーゼ公式サイト
• - YATSUDOKI公式サイト

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