シャルル・アメデ・ド・サヴォワ＝ヌムール

シャルル・アメデ・ド・サヴォワ＝ヌムール（1624年4月12日 - 1652年7月30日）は、ヌムール公として知られる、17世紀フランスの貴族であり、軍事指導者です。彼は、サヴォイア公妃マリー・ジャンヌとポルトガル王妃マリー・フランソワーズの父としても知られています。

生涯

シャルル・アメデは、第3代ヌムール公アンリ1世とアンヌ・ド・ロレーヌの息子として生まれました。兄のルイが1641年に亡くなった後、ヌムール公位を継承しました。

1645年にはフランドル軍に参加し、翌年にはコルトレイク包囲戦で軽騎兵を指揮するなど、軍人としての才能を発揮しました。1652年には、フロンドの乱に参加し、ブレノーおよびフォーブール・サンタントワーヌの戦いで負傷しました。

1643年7月11日には、フランス王アンリ4世と愛妾ガブリエル・デストレの息子、ヴァンドーム公セザールの娘エリザベート・ド・ブルボンと結婚しました。エリザベートの母は、メルクール公フィリップ・エマニュエルの娘で、裕福な女子相続人のフランソワーズ・ド・ロレーヌでした。

シャルル・アメデには、2人の娘と3人の息子、そして性別の記録がない死産の子供がいましたが、成人したのは2人の娘だけでした。

マリー・ジャンヌ（1644年 - 1724年）：通称「ヌムール嬢」。1665年にサヴォイア公カルロ・エマヌエーレ2世と結婚しました。
死産
マリー・フランソワーズ（1646年 - 1683年）：1666年にポルトガル王アフォンソ6世と結婚しましたが、1668年に婚姻は無効となりました。その後、アフォンソ6世の弟で摂政のペドロと再婚しました。
ジョゼフ（1649年）
フランソワ（1650年）
シャルル・アメデ（1651年）

シャルル・アメデは、1652年に義弟であるボーフォール公フランソワ・ド・ブルボンとの決闘で命を落としました。彼の死後、弟でランス大司教であったアンリが聖職者の道を断念し、ヌムール公の称号を継承しました。

シャルル・アメデは、その短い生涯の中で、軍事的才能を発揮し、政治的な混乱期にも積極的に関わりました。彼の娘たちは、ヨーロッパの有力な家系と結婚し、後の歴史に影響を与えることとなりました。

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