シャルヴァリ・ワーグ

シャルヴァリ・ワーグ

シャルヴァリ・ワーグ（Sharvari Wagh）は、1997年6月14日生まれのインド人女優です。主にヒンディー語映画界で活躍しており、助監督としての経験を積んだ後に女優としてのキャリアをスタートさせました。近年、彼女の出演作が相次いでヒットし、インド映画界における新世代の注目株として脚光を浴びています。

生い立ちと背景

シャルヴァリ・ワーグは、1997年にムンバイで建築家のご夫婦、シャイレーシュ氏とナムラタ氏の間に生まれました。マラーターの家系に連なる彼女は、地元のダダル・パルシー・ユース・アッセンブリー・ハイスクールで学び、その後D・G・ルパレル芸術科学商業大学に進学しました。また、彼女の祖父はマハーラーシュトラ州の首相を務めた経験を持つマノーハル・ジョーシー氏であり、政治家一家とも繋がりがあるという背景を持っています。

キャリアの始まり：助監督として

女優を志す以前、シャルヴァリは映画制作の現場で貴重な経験を積みました。著名な映画監督であるラヴ・ランジャンやサンジャイ・リーラー・バンサーリーのもとで助監督を務め、『恋愛被害者の会2』、『バージーラーオとマスターニー』、『SKTKS〜お見合い大作戦〜』といった作品に関わりました。この助監督としての経験が、彼女に映画製作のプロセス全般に対する深い理解をもたらし、その後の女優活動の礎となったと言えるでしょう。

女優デビューと初期の評価

2014年頃から女優のオーディションを受け始めたシャルヴァリは、2020年にカビール・カーン監督のウェブシリーズ『フォーガットン・アーミー』で女優としての正式なデビューを飾りました。そして、2021年には、ラーニー・ムカルジー、サイーフ・アリー・カーンらベテラン俳優陣と共演した『Bunty Aur Babli 2』で長編映画への出演を果たしました。この映画での演技が評価され、彼女はフィルムフェア賞および国際インド映画アカデミー賞の新人女優賞を受賞するという快挙を達成しました。批評家からは「新人らしからぬ自信と、卓越したスクリーンでの存在感」と絶賛されたものの、皮肉にも映画自体の興行成績は振るいませんでした。

『Munjya』でのブレイク

彼女のキャリアにおいて大きな転換点となったのは、2024年に公開された映画『Munjya』でした。これは「マドック・スーパーナチュラル・ユニバース」の一部をなす作品で、公開されるやいなや予想を上回るヒット（スリーパーヒット）を記録しました。この映画の成功により、シャルヴァリ・ワーグの名前は広く知られるようになり、彼女が女優としてブレイクする決定的なきっかけとなりました。

その後の活躍

『Munjya』での成功に続き、シャルヴァリはNetflix配信映画『マハーラージ』にゲスト出演しました。さらに、ジョン・エイブラハム主演のアクション映画『Vedaa』では、社会的に困難な状況に置かれた不可触民の女性、ヴェダーという重要な役柄を演じました。この役での演技は批評家から再び好意的な評価を獲得しており、彼女が多様な役柄を演じ分けることができる実力派女優であることを証明しています。

助監督としての経験、新人賞受賞、そして『Munjya』でのブレイクを経て、シャルヴァリ・ワーグはインド映画界で確固たる地位を築きつつあります。今後のさらなる活躍が期待される女優です。

主要な出演作品

『フォーガットン・アーミー』（ウェブシリーズ、2020年）
『Bunty Aur Babli 2』（映画、2021年）
『Munjya』（映画、2024年）
『マハーラージ』（Netflix映画、2024年、ゲスト出演）
『Vedaa』（映画、2024年）

主な受賞歴

フィルムフェア賞 新人女優賞（『Bunty Aur Babli 2』）
* 国際インド映画アカデミー賞 新人女優賞（『Bunty Aur Babli 2』）

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