シュテーグリッツ＝ツェーレンドルフ区

シュテーグリッツ＝ツェーレンドルフ区：ベルリンの緑豊かな高級住宅街

シュテーグリッツ＝ツェーレンドルフ区は、ベルリンの南西に位置する行政区であり、区コード06、約31万人が暮らしています。この地区は、高級住宅街として知られ、豊かな自然と歴史的な建物が共存する魅力的な場所です。2001年に旧シュテーグリッツ区と旧ツェーレンドルフ区が合併して誕生しました。

地理と構成

シュテーグリッツ＝ツェーレンドルフ区は、ベルリンの南西部に位置し、ブランデンブルク州の州都ポツダムと接しています。区内には、ヴァンゼー湖やグルーネヴァルトの森など、豊かな自然が広がっています。また、ダーレム地区には、ベルリン自由大学をはじめとする数多くの学術研究機関が集まっています。

区は以下の7つの地区に区分されます。

ランクヴィッツ地区
リヒターフェルデ地区
シュテーグリッツ地区
ダーレム地区
ニコラスゼー地区
ヴァンゼー地区
ツェーレンドルフ地区

各地区の特徴

ヴァンゼー地区：区内で最も面積が大きく、人口密度が低い地区です。ヴァンゼー湖をはじめとする豊かな自然が特徴で、夏のレクリエーションスポットとして人気があります。
ダーレム地区：ベルリン自由大学やマックス・プランク研究所など、多くの学術研究機関が集まる学術地区です。
リヒターフェルデ地区：グリュンダーツァイト期に建築された邸宅団地であるリヒターフェルデ邸宅団地があり、歴史的な邸宅が数多く残っています。また、ベルリン＝ダーレム植物園・植物博物館があります。
シュテーグリッツ地区：区内で最も都市化が進んだ地区で、中心部のシュロス通りはベルリン第2の繁華街として知られています。
ツェーレンドルフ地区：様々な住宅地域と小売店が立ち並ぶ小区画があります。

人口と社会構造

シュテーグリッツ＝ツェーレンドルフ区は、ベルリンの区の中で社会構造が最も高いとされています。住民の平均収入は高く、失業率も比較的低いです。また、区民の平均年齢はベルリン市内で最も高く、高齢者の割合が高いのが特徴です。ダーレム地区、ツェーレンドルフ地区の湖沼地帯や森林地帯、リヒターフェルデ西のリヒターフェルデ邸宅団地は、ベルリンでは中心街に次いで人気の高い住宅地とされています。

移民の状況

この地区は他の旧西ベルリンの地区とは異なり、典型的な移民が多い区ではありません。しかし、地区ごとに移民の背景を持つ住民の割合は異なり、都市化が進んだシュテーグリッツ地区では、その割合が高い傾向にあります。主な移民集団は、ポーランド人、トルコ人、ユーゴスラビア人、アメリカ人、アラブ人などです。

見どころと文化施設

シュテーグリッツ＝ツェーレンドルフ区には、数多くの見どころと文化施設があります。

ベルリン＝ダーレム植物園・植物博物館：広大な敷地を持つ植物園で、多様な植物を観察できます。
デュッペル博物館村：昔の村の様子を再現した野外博物館です。
リヒターフェルデ邸宅団地：歴史的な邸宅が数多く残る美しい団地です。
ヴァンゼー湖：ベルリン市民に人気のレクリエーションスポットです。
グリーニッケ宮殿とグリーニッケ橋の宮殿庭園：美しい庭園と宮殿を堪能できます。
ベルリン・ブリュッケ美術館：ドイツ表現主義の芸術家グループ「ブリュッケ」の作品を展示しています。
連合国博物館：冷戦下のベルリンの歴史を学ぶことができます。
ベルリン自由大学の文学・語学図書館：建築家ノーマン・フォスターが設計した美しい図書館です。

学術・研究機関

ダーレム地区には、以下の学術・研究機関があります。

ベルリン自由大学
シャリテー＝大学医療・ベルリン（ベンジャミン・フランクリン・キャンパス）
* マックス・プランク協会の研究機関（フリッツ・ハーバー研究所、教育研究所、分子遺伝学研究所、科学史研究所）

政治

区議会では、CDUと同盟90/緑の党|同盟90_緑の党が協力して議会運営を行っています。

占領期

第二次世界大戦後、この地域は1945年から1990年までアメリカ管理地区でした。

姉妹都市

シュテーグリッツ＝ツェーレンドルフ区は、国内外の多くの都市と姉妹都市協定を結んでいます。

紋章

区の紋章は、シュテーグリッツ地区とツェーレンドルフ地区の紋章を元にデザインされています。松の木と波型の模様はツェーレンドルフを、鷲はシュテーグリッツを象徴しています。

シュテーグリッツ＝ツェーレンドルフ区は、ベルリンの歴史と文化、豊かな自然と学術研究の中心地として、多様な魅力を持つ地区です。

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