シュトゥットガルト・バレエ団

シュトゥットガルト・バレエ団

シュトゥットガルト・バレエ団は、ドイツのシュトゥットガルトを拠点とする、世界的に有名なバレエ団です。その起源は1609年、ヴュルテンベルク公の宮廷バレエ団に遡ります。

歴史

宮廷バレエ団から現代バレエ団へ

シュトゥットガルト・バレエ団のルーツは、17世紀初頭のヴュルテンベルク公の宮廷バレエ団にあります。1961年、南アフリカ出身のダンサー・振付家であるジョン・クランコがヴュルテンベルク州立劇場バレエ団を母体として再編し、現在のシュトゥットガルト・バレエ団が誕生しました。クランコは、バレエ団を「刺激的で視覚的にも魅力あるスタイル」を持つ団体へと改革しました。

ジョン・クランコの功績

芸術監督兼振付家としてクランコは、『ロミオとジュリエット』の改訂振付や、『オネーギン』、『じゃじゃ馬ならし』などの長編物語バレエを制作し、バレエ団のレパートリーを拡充しました。また、ジョン・ノイマイヤーも『椿姫』や『欲望という名の電車』といった作品を提供し、バレエ団の発展に貢献しました。

1969年のアメリカ合衆国ツアーは大成功を収め、設立間もないシュトゥットガルト・バレエ団は、一躍国際的な名声を獲得しました。

著名なダンサーと振付家

シュトゥットガルト・バレエ団は、数多くの才能あるダンサーや振付家を輩出してきました。クランコの薫陶を受けたジョン・ノイマイヤーをはじめ、ウィリアム・フォーサイス、フーフワ・ディモビリテ、ウーヴェ・ショルツ、イジー・キリアーン、レナート・ザネッラなど、世界的に活躍する振付家を数多く輩出しています。

クランコ急逝後のバレエ団

1973年6月、ジョン・クランコがニューヨーク公演からの帰途に急逝するという悲劇に見舞われました。その後、グレン・テトリー（1974年 - 1976年）、マルシア・ハイデ（1976年 - 1996年）が芸術監督の座を引き継ぎました。1996年からは、リード・アンダーソンが芸術監督を務めています。

振付家のジョルジェット・ツィングリーデスは、クランコやケネス・マクミランの主要なバレエ作品をベネッシュ式記譜法で記録し、その功績は他の国際的なバレエ・カンパニーへの振付指導にも活かされています。

ローレンス・オリヴィエ賞

1981年、シュトゥットガルト・バレエ団は、ダンス分野における卓越した業績が認められ、ローレンス・オリヴィエ賞を受賞しました。

ジョン・クランコ・スクール

シュトゥットガルト・バレエ団は、傘下のバレエ学校としてジョン・クランコ・スクールを擁しています。この学校は、バレエ団の躍進に大きく貢献したジョン・クランコの名を冠しており、タデウシュ・マタッチが校長を務めています。次世代のダンサー育成に力を注いでいます。

外部リンク

公式ウェブサイト

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