ショウリュウムーン

ショウリュウムーンは、日本の競走馬、繁殖牝馬として知られています。2009年のデビューから2013年の引退まで、数々のレースでその実力を発揮しました。特に記憶に残るのは、2010年のチューリップ賞、2011年の京都牝馬ステークス、そして2012年の朝日チャレンジカップでの優勝です。これらの重賞競走制覇は、彼女の実力と潜在能力の高さを証明するものでした。

デビュー当初は、新馬戦で2着、未勝利戦で3着と惜敗を喫しましたが、2010年2月14日の京都競馬場で行われた未勝利戦で初勝利を収めます。続くチューリップ賞では、9番人気ながら、アパパネをゴール前で差し切り、重賞初挑戦にして初制覇という快挙を成し遂げました。この勝利により、桜花賞への優先出走権を獲得したのです。本番の桜花賞では4着に惜敗したものの、オークスの優先出走権も確保していました。しかし、オークスでは17着と大敗を喫しました。その後も、クイーンステークス、秋華賞、鳴尾記念などに出走しましたが、思うような結果を残すことができませんでした。

2011年に入ると、京都牝馬ステークスで再び重賞制覇。チューリップ賞以来の快挙でした。その後もマイラーズカップ、ヴィクトリアマイルなどに出走しましたが、上位入賞は逃しました。しかし、ポートアイランドステークスではロードバリオスとの接戦を制し、勝利を収めました。続くカシオペアステークスでは3着という結果に終わっています。

2012年は、京都金杯で4着、京都牝馬ステークスで2着と、惜しくも連覇は逃しましたが、その後米子ステークス、中京記念、スワンステークスと出走を重ねました。中京記念ではフラガラッハに僅差で敗れ2着、スワンステークスでは6着となりました。しかし、同年、朝日チャレンジカップで見事優勝。重賞3勝目を飾りました。

2013年1月には京都金杯に出走、6着という結果に終わりました。その後、中日新聞杯で16着に敗れた後、3月21日付けで競走馬登録を抹消。華々しい競走生活に幕を閉じ、引退しました。引退後は、ノーザンファーム空港牧場で繁殖牝馬として繋養されています。

ショウリュウムーンは、競走馬としての才能だけでなく、独特の個性も持ち合わせていました。輸送が苦手で、特に東京競馬場への輸送は大きなストレスとなり、蕁麻疹が出るほどだったと言われています。そのため、彼女の主な出走舞台は関西圏の競馬場でした。

血統面においては、4代母ラインランドの孫にタケホープとタケフブキという著名な競走馬がいるなど、良血を受け継いでいます。ショウリュウムーンの競走成績、繁殖成績、血統表などに関する詳しい情報は、netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Postなどのウェブサイトで確認することができます。彼女の活躍は、競馬ファンにとって忘れられない記憶として、長く語り継がれることでしょう。

もう一度検索