ショート 360

ショート 360の概要

ショート 360は、イギリスのショート・ブラザーズ社によって製造された双発ターボプロップ旅客機です。この機体は、以前に製造されたショート 330の派生型として開発されました。ショート 330は30席級の機体でしたが、ショート 360では前部胴体が0.9メートル延長され、36席を収容できる設計となっています。特に尾翼に関しては、改良が施され、見た目も一新されています。具体的には、後部胴体が3.8メートル延長され、ショート 330の双垂直[[尾翼]]は後退角のある一枚翼へと変更されました。

設計の特徴

ショート 360は、ショート 330の基本的な設計要素を引き継ぎつつも、多くの改良が加えられています。胴体は方形断面を持ちながら、高翼配置の主翼が特徴的です。主翼は半片持ち式で、支柱によって支えられる設計となっています。また、主脚は胴体の側面にあるスポンソンに取り付けられており、着陸時の安定性が確保されています。ただし、与圧装置は備わっていないため、高度の制限がある点は留意が必要です。

飛行性能

ショート 360のプロトタイプ機は1981年6月1日に初飛行を行い、その後の滞空証明が1981年9月3日に交付されました。この機体は1991年までに165機が製造されており、現在でも多くの機体が現役で運用されています。ショート 360-100型の基本性能は以下の通りです。

• - 運航乗務員: 2人
• - 乗客: 36人
• - 全長: 17.69メートル
• - 全幅: 22.78メートル
• - 高さ: 4.95メートル
• - 翼面積: 42.1平方メートル
• - 空虚重量: 6,440キログラム
• - 最大離陸重量: 10,387キログラム
• - 最大速度: 352 km/h
• - 巡航速度: 296 km/h
• - 航続距離: 1,239キロメートル
• - 巡航高度: 3,500メートル (11,500フィート)

バリエーション

ショート 360にはいくつかのバリエーションがあります。主なものを以下に示します。

• - 360-100: 前期の量産型で基本的な仕様
• - 360-300: 後期の量産型で、エンジンが換装され、プロペラが5枚から6枚に変更された型
• - 360-300F: 貨物専用機型で、尾部にはリアローディングドアが装備されています。

外部リンク

さらに詳しい情報については、以下の外部リンクをご覧ください。

• - Short 360 page on Airliners.net
• - Short 360 page on britishaircraft.co.uk

ショート 360は、その独自のデザインと機能性で、航空業界において特有の地位を占めており、多くの運航者に愛され続けています。

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