シリウス号 (高速バス)

シリウス号：東京と青森・岩手県を結ぶ夜行高速バス

シリウス号は、東京都と青森県、岩手県を結ぶ夜行高速バスです。国際興業バスと十和田観光電鉄が共同運行し、全席指定制のため、乗車には事前の予約が必要です。予約はインターネット予約サイト、運行会社窓口、コンビニエンスストアなどで行うことができます。

歴史

1989年7月21日、JRバス関東、南部バス、国際興業バス、十和田観光電鉄の4社共同運行で運行開始されました。当初は1日1往復、2台運行でしたが、2005年には1日2往復に増便されました。2008年には「ドリーム八戸・十和田 (シリウス)号」に改称されましたが、2009年にJRバス関東が撤退し、再び「シリウス号」となりました。2010年には南部バスも撤退し、現在では国際興業バスと十和田観光電鉄の2社による運行となっています。

運行開始以来、経路や停車駅は幾度かの変更を経てきました。2010年には東北新幹線八戸開業に伴い、七戸十和田駅への延伸、八戸駅東口への乗り入れを開始しました。また、2013年には軽米インターへの停車を開始し、岩手県北地域からの利用も可能になりました。2020年には新型コロナウイルスの影響で運休しましたが、2022年に運行が再開されました。2023年には青森側の経路と停車駅が大幅に変更され、三沢駅への乗り入れ開始や、複数の停留所の廃止・変更が行われました。

運行経路

現在の運行経路は以下の通りです。

八戸・三沢・十和田市・七戸行（1号）
東京駅八重洲南口 → 池袋駅東口 → かるまい文化交流センター → 八戸駅西口 → 八戸ラピアバスターミナル → 三沢駅 → 北里大学前 → 十和田市まちなか交通広場 → 七戸十和田駅

池袋・東京駅行（2号）
七戸十和田駅 → 十和田市まちなか交通広場 → 北里大学前 → 三沢駅 → 八戸ラピアバスターミナル → 八戸駅西口 → かるまい文化交流センター → 池袋駅東口 → 東京駅日本橋口

運行会社

国際興業バス（志村営業所）
十和田観光電鉄（三本木営業所）

過去の運行会社

ジェイアールバス関東（2009年撤退）
南部バス（2010年撤退）

利用状況と特典

利用状況は変動がありますが、観光客や学生、ビジネスマンなど幅広い層が利用しています。

利用特典として、かるまい文化交流センター近隣の駐車場無料利用、ニッポンレンタカー割引、インターネットカフェ割引券配布などがあります。

車両

通常は独立3列シートのハイデッカー・スーパーハイデッカー車が使用されています。繁忙期には4列シートの車両も使用されます。使用車両は、いすゞ・ニューガーラ、日野・ニューセレガなどです。

まとめ

シリウス号は、東京と青森・岩手県を結ぶ重要な交通手段です。運行経路や停車駅、利用状況、特典などを理解して、快適な旅を計画しましょう。長年にわたる運行の歴史、そして近年における路線変更や運行休止などの変遷を踏まえ、現在も進化を続ける夜行高速バスと言えるでしょう。今後の動向にも注目です。

もう一度検索