シルクテンザンオー

シルクテンザンオーの競走馬としての歴史と種牡馬業績

シルクテンザンオー（Silk Tenzan O）は1979年3月24日生まれの日本の競走馬であり、引退後は種牡馬として活動していました。彼の主な業績としては、1982年に勝利を収めたシンザン記念が挙げられます。また、彼は「華麗なる一族」と呼ばれる血統に所属しており、半姉にイットー、半兄にニッポーキング、さらにはサクラアケボノなどの競走馬がいます。関連する血統においても、甥のハギノカムイオーは同年に生まれ、同じ牧場および厩舎で育てられました。

競走馬時代の詳細

シルクテンザンオーは1981年11月28日に阪神競馬場で行われた3歳新馬戦において、単勝1番人気として出走しましたが、オーゴンヤマニンに敗れ3着という結果に終わります。しかし、続けて行われた新馬戦では、オンワードハヤブサを10馬身差で圧勝し、初勝利を挙げます。その後、さざんか賞に勝つことで、順調に成績を残しました。

1982年1月10日、シンザン記念に出走し、2着のワカテンザンに半馬身差をつけて見事な勝利を収めました。続く弥生賞に出る予定でしたが、熱発により出走を断念することになります。さらに、故障に見舞われ、クラシックレースを目指す道も閉ざされ、長期にわたる休養に入ってしまいました。

5歳になった彼は、1984年2月27日に阪神のオープン競走で復帰し、4着という結果でしたが、続くマイラーズカップでは4着、4月に行われた大阪杯ではヒカリデユールに次いで2着に入るも、再度の故障により競走生活を続けることができず、引退を余儀なくされました。

引退後と種牡馬としての活動

シルクテンザンオーは引退後、西山牧場にて種牡馬としての道を歩みます。1994年までの間に彼は多くの子供たちを残しましたが、種牡馬としての成績は期待外れであり、1992年には215位というサイアーランキングが最高でした。彼の産駒には、1993年の北九州記念を制したシルクムーンライトや金の鞍賞に優勝したシャルマンダンサーがいます。

母系には特筆すべき血統があり、母のミスマルミチはナスルーラの3×3という濃いインブリードを特徴としており、そこにさらにナスルーラの孫であるファーストドーンも関与することで、近親色の強い配合が形成されています。

1996年4月3日付で彼は用途変更となりましたが、その後の動向については現在に至るまで確認されていません。主な産駒の成績はあまり振るわなかったものの、シルクテンザンオーは日本競馬界において重要な位置を占めた一頭の馬であったと言えるでしょう。

もう一度検索