シルクフェイマス

シルクフェイマス：華麗なる競走生活と穏やかな晩年

1999年4月8日生まれのシルクフェイマスは、日本の競走馬界にその名を刻んだサラブレッドです。馬名の由来は、所有馬主クラブであるシルクホースクラブの冠名と、英語で「有名」を意味する「Famous」の組み合わせ。2000万円という募集価格でデビューしました。

2002年2月、阪神競馬場での新馬戦でデビュー。4着という結果に終わりましたが、4戦目で初勝利を収めます。その後は条件戦で苦戦を強いられましたが、2003年8月、日高特別での勝利をきっかけに3連勝を飾り、一気にオープンクラスへと昇格しました。

2004年はシルクフェイマスにとって飛躍の年となりました。初戦の日経新春杯で1番人気に応え、2着に6馬身差をつける圧勝劇で重賞初制覇。マーベラスサンデー産駒としては初の重賞制覇という快挙を成し遂げました。続く京都記念も制し、重賞2連勝を含む5連勝で天皇賞（春）へと駒を進めます。天皇賞（春）では3着、宝塚記念では2着と好成績を残しました。秋は天皇賞（秋）で10着、有馬記念で3着と安定した走りを見せました。

しかし、2005年は苦難の年となりました。京都記念で10着と大敗した後、不振が続き休養に入ります。2006年初頭には復帰し、アメリカジョッキークラブカップで約2年ぶりの勝利を挙げますが、再び連敗が続きます。札幌記念後は繋靭帯炎を発症し長期休養、復帰に向けての調整中に骨瘤も発生、2007年シーズンは全休となりました。

2008年以降は、4年連続出走となった京都記念での3着が最高成績となり、2009年の天皇賞（春）17着を最後に競走馬を引退。種牡馬としての第二のキャリアを歩み始めます。

2010年から優駿スタリオンステーションで種牡馬生活を始めましたが、同年中に新冠町の奥山牧場に移籍。2018年には引退名馬繋養展示事業の助成対象馬にも選ばれました。

2024年4月27日、25歳という年齢で心不全のためこの世を去りました。

シルクフェイマスの競走生活は、華々しい勝利と苦難の時期を織り交ぜたドラマチックなものでした。幾多の困難を乗り越え、日本の競馬界に大きな足跡を残したその生涯は、多くのファンに深い感動を与え続けています。彼の活躍は、記録としてだけでなく、競馬史に刻まれた記憶としてこれからも語り継がれることでしょう。

競走成績（抜粋）

2004年 日経新春杯 優勝
2004年 京都記念 優勝
* 2006年 アメリカジョッキークラブカップ 優勝

(詳細な競走成績はnetkeiba.com、JBISサーチ等で確認できます)

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