シークレット・メッセージ (曲)

シークレット・メッセージ (Secret Messages)

エレクトリック・ライト・オーケストラ（ELO）が1983年に発表したアルバム『シークレット・メッセージ』のオープニングを飾る楽曲です。

概要

この曲は、ギターとシンセサイザーを多用した、ハイテンポなテクノポップサウンドが特徴です。楽曲中には、モールス符号のようなクリック音が散りばめられています。ミュージックビデオは、イギリスのジョドレルバンク天文台で撮影されました。この天文台は、宇宙通信を可能にする巨大な電波望遠鏡があることで知られています。

秘密のメッセージ

アルバムバージョンには、曲の冒頭に印象的な幕間が挿入されています。この幕間は、分厚いエフェクトがかけられた男性の声が多数聞こえるもので、逆再生を注意深く聴くと、「Secret Messages」「Welcome to the show」「and again」という言葉が確認できます。また、バックで流れるシンセサイザーの上昇音は、アルバム未収録となった「ハロー・マイ・オールド・フレンド」の中間部で使用される予定だったものです。現在では、この幕間は楽曲の一部として認識され、ベスト盤などにも収録されています。

アルバムの最終曲「ロックン・ロール・イズ・キング」の後にも同様の幕間が挿入されていますが、こちらは曲の一部として扱われることはありません。

歌詞は「秘密のメッセージ」について様々に描写していますが、その具体的な内容は明らかにされていません。ジェフ・リンは、「慎重に言葉を発しても、逆再生すると全く違う意味になるだろう？この曲はそんなナンセンスに影響を受けたものだ」と語っています。

楽曲中に挿入されているモールス符号のような音について、文献によっては「E L O」を表していると解釈されていますが、実際には意味を持たない、単なるアレンジの一環として使用されています（モールス符号には二種類の長さの音が必要ですが、この曲で使用されている音は一種類のみです）。

その他

アルバムでは、次曲の「落日の王国」とクロスフェードする形で収録されています。

2018年のアローン・イン・ザ・ユニバースツアーでは、セットリストに組み込まれました。アルバムバージョンのイントロが流された後、アコースティックギターを前面に押し出したアレンジで演奏されました。

参考

http://www.jefflynnesongs.com/jlworks8.php

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