シーザー・カブラル

シーザー・アウグスト・カブラル・ディプレ：異色の経歴を持つドミニカ出身の左腕

シーザー・アウグスト・カブラル・ディプレ（Cesar Augusto Cabral Dipre, 1989年2月11日 - ）は、ドミニカ共和国サン・クリストバル州出身のプロ野球選手です。左投左打の投手として、MLBを始め、独立リーグ、さらには日本の独立リーグでもプレーしました。現在はFAとなっています。

プロ入りの経緯とマイナー時代

17歳という若さでボストン・レッドソックスと契約を結び、プロのキャリアをスタートさせました。2006年には、傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・レッドソックスでプロデビューを果たします。

2007年、2008年もドミニカン・サマーリーグで経験を積み、2009年にはA-級ローウェル・スピナーズでプレーしました。2010年には、A級グリーンビル・ドライブ、A+級セイラム・レッドソックスと順調にステップアップ。オフにはルール・ファイブ・ドラフトでタンパベイ・レイズから指名を受け、移籍を経験します。

しかし、2011年3月にはウェイバー公示を経てトロント・ブルージェイズへ、その後再びレイズへ、そして最終的にはレッドソックスへと、短期間で所属チームが目まぐるしく変わりました。この年はA+級セイラム、AA級ポートランド・シードッグスでプレーしています。

ヤンキースでのメジャーデビュー

2011年12月、ルール・ファイブ・ドラフトでカンザスシティ・ロイヤルズに指名されますが、直後にニューヨーク・ヤンキースが獲得。しかし、2012年は左肘の疲労骨折に見舞われ、シーズンを棒に振ってしまいます。

2013年は、A+級タンパ・ヤンキース、AA級トレントン・サンダー、AAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースと、着実にステップを踏み、9月1日にはセプテンバー・コールアップとして40人枠入りを果たし、ついに9月2日のシカゴ・ホワイトソックス戦でメジャーデビューを飾ります。8回から登板し、1回を1被安打無失点2奪三振という好成績で、鮮烈なデビューを飾りました。

2014年はAAA級で開幕を迎えましたが、デビッド・ロバートソンの故障者リスト入りに伴い、4月8日にメジャーへ昇格。しかし、4試合の登板で結果を残せず、DFAとなり、再びAAA級へ降格しました。

オリオールズ、そして独立リーグへ

2014年12月にはボルチモア・オリオールズとマイナー契約を結びます。2015年はAA級とAAA級でプレーした後、6月5日にメジャー昇格を果たしますが、9月にはDFAとなり、AAA級へ降格。その後FAとなりますが、再びオリオールズとマイナー契約を結びました。しかし、2016年にはAA級へ降格し、自由契約となっています。

2017年には、古巣ボストン・レッドソックスとマイナー契約を結びますが、その後、日本の独立リーグである四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスへ入団。1シーズンプレーした後、退団しました。

2019年には、アトランティックリーグでプレーしましたが、シーズン途中に放出。その後、別のチームと契約しましたが、シーズン後にFAとなっています。

プレースタイルと評価

MLBでの実績は決して長くはありませんが、様々なチームを渡り歩き、多様な経験を積んでいます。独立リーグや海外リーグでのプレー経験も豊富で、その経験を活かした投球が期待されます。今後の活躍に注目したい選手の一人です。

年度別成績・背番号

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関連項目

徳島インディゴソックスの選手一覧

外部リンク

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