シールド (YMOのアルバム)

YMOのベスト・アルバム『シールド』

1984年12月21日、アルファ[[レコード]]からリリースされた『シールド』は、イエロー・マジック・オーケストラ（YMO）のベストアルバムです。このアルバムは、YMOが1983年に散開を宣言し、その後にリリースされた記念アルバム『サーヴィス』の流れを受け継いだものであり、グループにとって重要な意味を持つ作品となっています。

アルバムの概要と意味

『シールド』というタイトルには「YMOを封印する」という深い意味が込められており、散開に至るまでの全てのアルバムから厳選された楽曲が収録されています。この作品は、4枚組のボックス・セットとして構成されており、それぞれ細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一のソロ作品、及び共作が収められています。特にLP版には通し番号のシールが添付され、散開から1年後の3人のコメントが載った歌詞カード「散開記念書」が同封されていました。

曲の構成

収録曲は、これまでのYMOのシングルやアルバムからの選曲により構成されており、以下のような楽曲が含まれています。

• - シングル: 「君に、胸キュン。」や「過激な淑女」など
• - アルバムからの楽曲:

- 『イエロー・マジック・オーケストラ』(1978年)から「SIMOON」や「東風」
- 『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』(1979年)から「TECHNOPOLIS」や「RYDEEN」
- その他、『増殖』、 『BGM』、 『テクノデリック』、 『浮気なぼくら』、 『サーヴィス』からも楽曲が選ばれています。

このように、アルバムはYMOの全貌を網羅した内容となっており、ファン必携の作品です。

商業的成果

オリコンチャートでは最高で64位を記録し、売上は約0.6万枚に達しました。これにより、YMOの音楽が持つ影響力を伺い知ることができます。

評価と批評

『シールド』は、音楽本『コンパクトYMO』のライターである田山三樹によって「面白いアイディア」と高く評価されました。作曲者別に分けられた構成に独自性を見出し、さらにメンバーからのメッセージが感じられる点を好意的に捉えています。しかしながら、CD化された際に付属物が削除されたことに対しては残念との声もあり、CD版でも選曲自体は評価されています。

リリース歴

初版はLPおよびCTの形態でリリースされ、1988年にCD版が登場しましたが、その際には一部楽曲がカットされる結果となりました。また、1994年には廉価版として再リリースされており、今なお注目され続けるアルバムです。

『シールド』は、YMOの素晴らしさとその影響力を存分に味わえる作品であり、音楽史における重要なマイルストーンとなっています。

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