ジェイアール東海商事

ジェイアール東海商事株式会社について

ジェイアール東海商事株式会社（英: JR Tokai Corporation）は、愛知県名古屋市中村区に本社を置く企業で、東海旅客鉄道（JR東海）の子会社です。この会社は1988年にJR東海と三菱商事の共同出資によって設立され、当初は「ジェイアールエムシー東海株式会社」という名称で活動を始めました。その後、1990年に現在の商号に改名し、さまざまな事業を手掛けています。

事業内容

ジェイアール東海商事は、主に基幹建設資材の開発・販売、およびオフィス用品や食材の調達・販売を行っています。また、JR東海及びそのグループ会社の社員向けにさまざまなサービスを提供しており、三菱UFJニコスの協力によりクレジットカード「JRTCカード」や給油専用カード「ENEOS ASSOCカード」を発行しています。

常滑農場

2009年には愛知県常滑市に約8600m2の土地を借り、自社の農場「常滑農場」を設立しました。この農場ではレタスやトマトが水耕栽培で生産され、その成果物は2010年から「のぞみ畑」というブランド名で販売されています。具体的には、名古屋駅構内の飲食店や名古屋マリオットアソシアホテルなどで、サンドイッチやサラダの材料として使用されています。また、収穫されたトマトや人参を用いたフリーズドライのスープも、一部の東海キヨスク店舗で購入することが可能です。

鉄道グッズとお土産

さらに、ジェイアール東海商事はJR東海の車両をテーマにした鉄道グッズの製造・販売、そしてそのライセンス管理も行っています。これらの製品は自社のオンラインショップや、ベルマート、JR東海パッセンジャーズによる新幹線内での販売に利用されています。過去には「Lini」という名称の飲料水も駅構内で販売していました。

JR東海MARKET

オンラインショップ「JR東海MARKET」を運営しており、これは「ひととき」というグリーン車の車内誌に掲載されていたカタログ通販「いいもの探訪」の継続として始まりました。このショップでは、選りすぐりの名産品や地域の特産物を中心に販売しており、特に名古屋駅の人気銘菓「ぴよりん」の予約販売や、駅弁の予約、さらには体験イベントの企画なども行っています。名古屋駅には、注文した商品を受け取るための「スマートPick Box」も設置されています。

新幹線貨物物流とJR東海鉄道倶楽部

ジェイアール東海商事は、“いいもの探訪”の一環として、新幹線を利用した商品貨物輸送も行っています。さらに、JR東海MARKETでは鉄道関連商品の販売を不定期で行う「JR東海鉄道倶楽部」を運営しており、古物商としての免許も取得しています。

事業所

本社は名古屋市中村区名駅に所在し、支社として東京支社（東京都千代田区）、浜松出張所（静岡県浜松市中央区）、静岡駐在（静岡県静岡市駿河区）を持ち、全国規模での事業展開を行っています。

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