ジェイク・ウェストブルック

ジェイコブ・コーセン・ウェストブルック（Jacob Cauthen Westbrook, 1977年9月29日 - ）は、アメリカ合衆国ジョージア州アセンズ出身の元プロ野球選手（投手）。右投右打。

高校時代とドラフト

ウェストブルックは、ジョージア州のマディソン郡高校時代に6度のノーヒッターを達成するほどの好投手として知られていました。その才能は早くから注目され、1996年のMLBドラフトでコロラド・ロッキーズから1巡目（全体21位）で指名を受け、プロへの道を歩み始めました。

トレードを繰り返したマイナー時代

プロ入り後、ウェストブルックは複数のトレードを経験します。1997年11月18日にロッキーズ傘下のマイナー球団在籍中にモントリオール・エクスポズ（現：ワシントン・ナショナルズ）へ移籍。さらに2年後の1999年12月22日には、テッド・リリー、クリスチャン・パーカーとともにニューヨーク・ヤンキースへ、伊良部秀輝とのトレードで移籍しました。この間、着実に実力をつけメジャー昇格を目指しました。

メジャーデビューとインディアンスでの活躍

2000年、ウェストブルックはヤンキースでメジャーデビューを果たし、3試合に登板。同年7月31日には、クリーブランド・インディアンスへ移籍しました。インディアンスでは、2004年に先発ローテーションに定着し、14勝、防御率3.38という好成績を記録。自身初のオールスター選出を果たすなど、中心選手としての地位を確立しました。その後も、2006年まで3年連続で2桁勝利を挙げるなど、安定した活躍を見せました。

故障からの復帰と貢献

2007年は、序盤に左脇腹を痛めて故障者リスト入り。約2か月の長期欠場を余儀なくされました。復帰後は不振に苦しみましたが、シーズン後半には調子を取り戻し、チームのポストシーズン進出に貢献しました。

2009年は、トミー・ジョン手術及びリハビリのためシーズンを全休しました。

カージナルスへの移籍と満塁ホームラン

2010年7月31日、ウェストブルックは三角トレードでセントルイス・カージナルスへ移籍。2011年8月31日のミルウォーキー・ブルワーズ戦では、メジャー初本塁打を満塁ホームランで飾るという劇的な一打を放ちました。

引退

2013年11月1日にFAとなり、2014年2月14日に現役引退を表明しました。

投球スタイル

ウェストブルックは、シンキング・ファストボールを武器に、打者をゴロで打ち取るグラウンドボールピッチャーとして知られていました。そのため、三振数は比較的少ないのが特徴でした。

詳細情報

プレイヤー・オブ・ザ・ウィーク：1回 (2004年4月25日)
オールスターゲーム選出：1回 (2004年)
* 背番号：57 (2000年)、37 (2001年 - 2008年、2010年 - 同年途中)、35 (2010年途中 - 2013年)

ウェストブルックは、その安定した投球と、チームへの貢献で、多くのファンに記憶される選手です。

もう一度検索