ジェイソン・キプニス

ジェイソン・キプニス：才能あふれる元メジャーリーガー

ジェイソン・マイケル・キプニス（Jason Michael Kipnis, 1987年4月3日 - ）は、アメリカ合衆国イリノイ州出身の元プロ野球選手です。主に二塁手として活躍し、時には外野手もこなすユーティリティ性も持ち合わせていました。右投左打。
愛称は「キップ（Kip）」と呼ばれていました。

プロ入り前

キプニスは高校卒業後、ケンタッキー大学に進学。その後、2008年にアリゾナ州立大学へ転籍しました。同年、MLBドラフトでサンディエゴ・パドレスから4巡目指名を受けましたが、契約は見送り大学に残りました。

クリーブランド・インディアンス時代

2009年のMLBドラフトで、クリーブランド・インディアンスから2巡目（全体63位）で指名を受け、57万5000ドルの契約金でプロ入りを果たしました。

2010年には、外野手から二塁手へコンバート。A+級とAA級で目覚ましい成績を残し、打率.307、16本塁打、74打点、OPS.878を記録。インディアンスの最優秀マイナー選手に選ばれました。

2011年、AAA級からスタートし、オールスター・フューチャーズゲームでは先頭打者本塁打を放ちました。7月22日にメジャーデビューを果たしましたが、8月には故障者リスト入り。最終的に36試合に出場し、打率.272、7本塁打、19打点の成績を残しました。

2012年には、正二塁手として152試合に出場。打率.257、14本塁打、76打点、31盗塁をマークし、走攻守でチームに大きく貢献しました。

2013年6月には、打率.419、4本塁打、25打点、OPS1.216という驚異的な成績で初のプレイヤー・オブ・ザ・マンスを受賞。オールスターにも初選出され、打点を記録しました。レギュラーシーズンでは、打撃3部門で前年を上回る成績を収め、2年連続で30盗塁以上を記録。しかし、三振数も大幅に増加しました。

2014年4月には、インディアンスと総額5250万ドルの6年契約に合意。しかし、打撃成績は前年を下回りました。

2015年5月には、打率.429、4本塁打、17打点、OPS1.217で2度目のプレイヤー・オブ・ザ・マンスを受賞。オールスターにも選出され、141試合の出場で打率.303（リーグ7位）、9本塁打、52打点を記録しました。

2016年は自己最多の156試合に出場し、打率.275、キャリアハイとなる23本塁打、82打点、15盗塁を記録。チームはリーグ優勝を果たしました。

2017年は故障に苦しみ、90試合の出場に留まりました。

2018年は147試合に出場しましたが、打率.230と低調な成績に終わりました。

2019年は121試合の出場で打率.245、17本塁打、65打点に留まり、オフにFAとなりました。

シカゴ・カブス時代

2020年、シカゴ・カブスとマイナー契約を結び、7月にメジャー契約。44試合に出場し、打率.237、3本塁打、16打点を記録。オフにFAとなりました。

アトランタ・ブレーブス傘下時代と引退

2021年、アトランタ・ブレーブスとマイナー契約。AAA級で59試合に出場しましたが、メジャー昇格は叶わず、FAとなりました。2022年は無所属となり、2023年2月20日に現役引退を発表しました。

選手としての特徴

メジャーデビュー当初は二塁手としての経験が浅く、エラーの多さなどが課題でしたが、身体能力が高く、将来的な成長が期待されていました。

キプニスは、その才能と努力で、多くのファンを魅了しました。


主な表彰
プレイヤー・オブ・ザ・マンス：2回（2013年6月、2015年5月）
オールスターゲーム選出：2回（2013年、2015年）

もう一度検索